注目株の「HTC U11」「TORQUE」などKDDI夏モデルが発表に!
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京セラ製のタフネス・スマホ「TORQUE」シリーズの最新モデルも6月下旬に発売される。シリーズの中でも“最強”をうたう今回の新製品は、屋外や作業現場での通話・写真撮影などの使用シーンを想定して、高さ1.8mから鉄板やコンクリに製品を26方向で落下させたり、21項目のメーカー独自試験をクリアした。タフに見えるデザインもますます強化されている。
ディスプレイのサイズは約4.6インチだが、頑丈なフレームを搭載しているぶん本体は片手で持つとゴロッとしていて少し大きめに感じられる。手が濡れていたり、グローブをはめたままでも画面がタッチ操作できたり、外気圧や圏内圏外の切り替わりを音声で通知する機能も乗せているので、特にアウトドアレジャーを趣味とする男性ユーザーには支持を集めそうだ。通常のカラバリはグリーン/ブラック/ブルーの3色が揃っているが、防水ウェアのアパレルブランド「HELLY HANSEN」とコラボした300台限定モデルもauのオンラインショップで発売を予定する。
auオリジナルモデルの「Qua Phone」は第3世代に進化した。今回は音声通話まわりの機能を使いやすくして、スマホを使い慣れていない入門ユーザーに親しみやすく感じられるような機能を盛り込んだ。ディスプレイ全体で音を伝える「スマートソニックレシーバー」はクリアな音声による通話をサポート。通話アイコンにはテキストも併記してわかりやすくしたり、着信音が気がつきやすいように段階的に音が大きくなるような工夫を加えた。多くのスマホがホームボタンを構える位置に電源ボタンを設けて、操作をわかりやすくしたことも特徴だ。
その他スマホのラインナップは既にauで取り扱うことがプレスリリースでも案内されているサムスンの「Galaxy S8+」「Galaxy S8」、ソニーの「Xperia XZs」が含まれている。ドコモでも取り扱いが決まっている「AQUOS R」については、auで購入するとエモパーと連携する簡易なロボットのような充電台「Roboqul」が同梱される。
歴代のQua Phoneはシンプルな操作性と必要十分な機能を揃えて、特に40~50代のユーザーから手頃に買えるスマホとして人気を得ているという。今回のモデルは耐久性も高められ、シニア層にも安心して使えそうなスマホだが、初代のQua Phoneから革新性も打ち出して欲しかった。デザインは確かにシンプルで無難だが、もう少し高級感や個性的なデザインを求めるスマホ入門層もいるはずだ。2017年夏のスマートフォンは3大キャリアが新製品として発表したラインナップの中に被る機種も多いので、いまこそ各キャリアが個性的なオリジナルスマホで差をつけていくべきではないかと思う。
フィーチャーフォンは京セラの「MARVERA/KYF35」と「かんたんケータイ/KYF36」の2機種が発表された。MARVERAは1,700mAhの大容量バッテリーと1,300万画素のカメラなど“ワンランク上の満足感”をアピール。かんたんケータイは音を聴きやすくする「スマートソニックレシーバー」や「でか文字」の搭載などシニア向けの機能性を強く打ち出した。
それぞれのフィーチャーフォンと一緒に利用できるHDMIスティック「テレビde写真」というアクセサリー商品も発表された。フィーチャーフォンの小さな画面では写真が見づらいという、ユーザーからの声を受けて開発されたデバイスであり、テレビのHDMI端子に接続して使う。本体で撮影した写真や、メールに添付されて送られてきた家族の写真をWi-Fi経由でテレビに映して楽しめる。フィーチャーフォンには専用のボタンが搭載されており、こちらを押すだけで写真を転送できる簡易な操作性が特徴だとしている。発売時は動画の再生に対応していないが、「要望が多くあれば将来対応することも検討したい」(auのスタッフ)という。あるいはそもそもスマートフォンの大きな画面なら単体で写真の再生や撮影も簡単に楽しめるということを、よりシニア層に強く訴えかけていく必要もありそうだ。
《山本 敦》
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