作家・万城目学と森見登美彦、小説を“書ける”時とは? | RBB TODAY

作家・万城目学と森見登美彦、小説を“書ける”時とは?

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作家・万城目学と森見登美彦、小説を“書ける”時とは?
作家・万城目学と森見登美彦、小説を“書ける”時とは? 全 1 枚
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 2日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ)に、作家の万城目学と森見登美彦が出演。それぞれの執筆活動について意見をかわした。

 小説『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』などで知られる万城目学と、『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』で知られる森見登美彦は、ともに京都大学の出身。ふたりとも京都を舞台とする小説を発表している人気作家ながら、トークではふたりの正反対な部分が浮き彫りとなった。

 「元気なときじゃないと書けない」と自身の執筆活動について語った森見に「完全に正反対」と驚きの声をあげた万城目。「疲れ切って頭の中から遊びが全部無くなった時に、初めて書ける」と真逆の創作活動について明かした。万城目は「10時間座ってるけど、本当に稼働するの最後の1時間」と欲が全て消えてからやっと創作にかかることができ、「元気なときは(テーマが)絞れない。疲れた時に1つに絞れる」と独特の創作スタイルを告白した。

 また、「登場人物が勝手に動き出す」ような"ライブ派"の創作方法と、「完全に順序立てて作家が書く」”コントロール派"の創作方法では、後者だときっぱり。森見が以前「完璧に構想を作って書こうとしたけど、できなかった」とこれまた正反対の創作方法を行っていることを口にすると、「先決めへんで書くなんて、不安でちょっと書けないな」と万城目が首をかしげる場面もあった。

 文章には時代によって流行するような「型」があり、そういったものは使わずに「センスを働かせていたい」と語った万城目。森見の作品は「京都」を題材にしながらそれまでの京都の「型」にはまらず、現在は「森見さんというのが一つの京都の『型』になっている」と分析し、森見の作品を読んだ際には「こんな京都の書き方あったんや!」と感銘を受けたと森見を絶賛していた。

《築島 渉》

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