「君の名は。カフェバス」は、アニメ映画「君の名は。」の舞台となった地を、ダブルデッカータイプのオープン車両に乗って、約90分でめぐるツアー。クールジャパントラベル(KADOKAWAグループ)が企画し、WILLERが運行する。
WILLERのダブルデッカーバスといえば、三菱ふそうトラック・バスの『エアロキング』。この「君の名は。カフェバス」は、同社の路線バスとして走り続けてきた車両のルーフを大胆にもカットし、1階に厨房、2階に飲食できる客席を置いたオープンバスを使用。
外観は、「君の名は。」の登場人物やロケ地でラッピング。客室では、映画に登場したカフェメニュー「君の名は。カフェバス」スペシャルセット(パンケーキ/コロッケサンド/アイスラテ)がテーブルに並ぶ。
「それでは、出発します」。7月27日の試乗会では、本番の運行ルートの半分ほどの距離を走ったが、映画に出てくるワンシーンが、現実の風景となって次々と現れる。「瀧や司、高木が通う学校の通学路の中で登場。銀杏並木もきれいなスポット」の明治神宮外苑・聖徳記念絵画館や、「瀧が三葉に電話をしようとしたり、東京に来た三葉が瀧に電話するなど大事な場面で登場する」という信濃町駅前陸橋といった具合だ。
乗客は、映画に登場する信濃町駅前交差点、NTTドコモ代々木ビル、四谷四丁目交差点、新宿ユニカビジョン、新都心歩道橋下交差点、新宿警察署裏交差点などが車窓に映ると、「ああ、あったあった!」とカメラを向ける。
映画のワンシーンをリアルに眺める楽しさのほかに、ルーフギリギリの高さを走り抜けるトンネル通過がある。「君の名は。カフェバス」は、新宿の街を走ると、国道20号(甲州街道)の新宿御苑トンネルをくぐる。ダブルデッカーオープンバスの2階席からは、「トンネルの天井に手が届いてしまうんじゃないか」と思ってしまうほど、ギリギリを行くスリルを感じられる。
映画で描かれた地をリアルにめぐる90分の値段は5800円。運行期間は8月3日~9月29日の2か月間。「瀧と入れ替わった三葉も思わず写真を撮りたくなったパンケーキ」や「司と高木からもらったタマゴサンドとコロッケで作るコロッケパン」、「お前は誰だ?」のアイスラテに夢中になって、名シーンの車窓を見逃さないように、気をつけて。
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