そして、実際に日本国内で販売されたMax-QデザインのファーストモデルがASUSの「ROG ZEPHYRUS GX501」だ。
このモデルのサイズは「幅379mm×奥行262mm×高さ16.9~17.9mm」になる。実際にその厚さは18ミリを切っている。
搭載するGPUはGTX1070でプロセッサはCorei7 7700HQなので、前述のAlienwareの15インチ並。Alienwareが3.49キロであるのに対して、2.2キロと極めて軽量になっているのがわかる。2.2キロという重量は持ち運んで使うことも十分に可能な重量だ。
![ゲーミングPCとは思えないスマートなボディ](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584287.jpg)
![一般的なノートPCより薄いボディ](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584284.jpg)
■スーパークールなボディ
そんな薄型ボディで十分な冷却ができるのか?と思ってしまうが、実際に使ってみると特にボディが熱くなるような状況はないようだ。
キーボード周りなどは熱を持つ様子がなく、キーストロークも深く、キータッチもよく十分に仕事に使える印象。実に2000万回の寿命を持つという。また、ゲーミングパソコンだけあってライトアップ機能も搭載し、ROG AURAというユーティリティソフトで自由に色を設定できる。
![好きな色でライトアップできる。循環カラーを使うこともできる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584277.jpg)
![好きな色でライトアップできる。循環カラーを使うこともできる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584278.jpg)
![好きな色でライトアップできる。循環カラーを使うこともできる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584279.jpg)
![好きな色でライトアップできる。循環カラーを使うこともできる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584278.jpg)
このキーボードが熱を持たないのはその独特のレイアウトも関係しているのかも知れない。キーボードはボディ下部にレイアウトされているのだが、上部には何もなく空きスペースになっている。プロセッサなどの熱を持つパーツは上部にレイアウトされていて、キーボードには熱が伝わりにくくなっているのだろう。
このキーボードレイアウトだけでなく、ボディデザインも冷却を考慮したものになっている。ディスプレイを開くと底面も開き、エアーアウトフローが拡大し、従来機よりも約20%エアフロースペースを拡大した。それにより、システムエアフローが32%拡大し、システム温度は約20%低下しているという。
![ディスプレイを開いたとき、底部がせりあがりエアフローを拡大するのだが、赤い色でライトアップされる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584281.jpg)
![電源に接続していないとライトアップされない(バッテリ消費を抑えるためだろう)。背面底部が開いているのがわかる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584282.jpg)
![閉じてライトアップしていない状態](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584286.jpg)
■VRレディな拡張性
4つのUSBポートとHDMIポートを搭載し、VRレディな仕様になっている。また、USB-Cポートも搭載しているのが便利だ。
![豊富な拡張端子を備える](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584285.jpg)
![豊富な拡張端子を備える](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/584283.jpg)
NVIDIAのMax-Qデザインは従来、持ち歩くことが難しかったハイパフォーマンスなノートPCの持ち運びを可能にした。また、VRシステムを使うこともできるので、VR環境を持ち運びたい人にも役に立つことだろう。
Max-Qデザインはパソコンの使い方を変える1つのターニングポイントとなる可能性があると思うし、その日本で登場した第1号であるASUS「ROG ZEPHYRUS GX501 」はまさにレボリューショナルなPCだ。
ちなみに価格はASUSオンラインショップで29万1384円(税込)。このパフォーマンスを考えれば高くはない価格だろう。
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