【デジアナ文具最前線】第1回 デジアナ文具の代表選手“デジアナメモ”の魅力を再検証する | RBB TODAY

【デジアナ文具最前線】第1回 デジアナ文具の代表選手“デジアナメモ”の魅力を再検証する

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【デジアナ文具最前線】第1回 デジアナ文具の代表選手“デジアナメモ”の魅力を再検証する
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 本連載では、その形態や存在のあり方、またUIなどの各点について、デジタルとアナログの双方にまたがる存在を「デジアナ文具」と総称。そのそれぞれについて、現時点における可能性を探っていく。

 第一回の今回は、このジャンルの代表的な製品を概観してみたい。

 デジアナ文具は、主に文具メーカーが作っていることが多い。その代名詞たる存在は、「SHOTNOTE」(キングジム)であり「キャミアップ」(コクヨ)ではないかと考える。その特徴は、形状としては普通のメモ帳・メモ用紙と大差ないものでありながら、専用スマートフォンアプリによって、記入した情報をデジタル保存できることだ。のみならず、Evernoteのようなクラウドサービスに保存したり、その際にタグ付けをしたりできる。

 現在両シリーズは、大小様々なサイズの製品があり、またふせんやシステム手帳のリフィルといったバリエーションも持っている。このデジタルメモの存在意義は以下の点だろう。すなわち、筆記具とこのメモ帳があればどこでもメモができること、またペンを使う分、スマートフォンとスタイラスの組み合わせとは違って、単位面積あたりの情報量が多いことではないか。たとえばスマートフォンのメモ帳アプリに指で書こうとすると画面の狭さ、そして指先の太さがネックとなってたいした量の情報を記録できない。ところが同じ面積の紙にボールペンを使うと、驚くほど大量の情報が記入できる。

 さらに、特定の作法を必要とせずに図形などを自由にかける。文章や記号との混在も簡単だ。文具だからユーザー側が入力モード(?)を切り替えれば、記録する情報を問わずに同じ面に複数種類の情報が記録できる。

 また、複数色の色が使えるボールペン=マルチペンを使えば、一つの面に複数の情報を配置することもできる。さらにタブレットとスタイラスとのセットとは異なり、好きな書き味の筆記具を組み合わせて使えるのは、文具というアナログなツールならではだろう。 このように、デジアナ文具には、タブレットやPC、それにスマートフォンにはない魅力と機能があり、それが製品としての存在意義につながっていると思える。次回からはこのジャンルの製品について個別に見ていきたい。

舘神龍彦氏

【著者】舘神龍彦
手帳評論家、ふせん大王。最新刊は『iPhone手帳術』(エイ出版社)。主な著書に『ふせんの技100』(エイ出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)など。また「マツコの知らない世界」(TBS)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)などテレビ出演多数。

《舘神 龍彦》

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