サムスン、カメラ機能を強化した「Galaxy S9/S9+」……S9+は2眼レンズ搭載【MWC 2018】 2ページ目 | RBB TODAY

サムスン、カメラ機能を強化した「Galaxy S9/S9+」……S9+は2眼レンズ搭載【MWC 2018】

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2018年のGalaxy Sシリーズは「S9/S9+」の2機種が登場
2018年のGalaxy Sシリーズは「S9/S9+」の2機種が登場 全 12 枚
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 メモリ積層型イメージセンサーの高性能により、960fps/720pのスーパースローモーション撮影も可能になる。約0.2秒の一瞬を6秒のスーパースロー動画として記録する機能。実際には0.2秒という一瞬のシャッターチャンスを捉えるのは困難なので、スマホの側で被写体の動きを自動で検知するサポート機能が活躍する。そしてただ撮影するだけでなく、スローモーション動画に約35種類のプリセットされたBGMやユーザーが保存したBGMを添えて楽しんだり、動画ファイルをアニメーションGIFとして書き出してメールやSNSでシェアしたり、ロック画面の壁紙にもできる。

960fps/720pのスーパースローモーション動画撮影に対応
960fps/720pのスーパースローモーション動画撮影に対応


スローモーション動画は尺の編集やGIFアニメーションとしてシェアも可能
スローモーション動画は尺の編集やGIFアニメーションとしてシェアも可能


 フロント側のカメラは約8MP、F値は1.7。ARを使用した新機能「AR Emoji」にも注目だ。フロント側のカメラでユーザーにそっくりのアバターを撮影・作成して、絵文字にして送るという機能。最新のiPhoneに搭載されているAnimojiは、アニメキャラクターをiMessageで共有できるというものだが、GalaxyのAR EmojiはGIFアニメ画像としてサードパーティーのメッセンジャーアプリにも貼り付けて送ることができる。ディズニーキャラクターを象ったアニメーションスタンプも追加予定だ。

AR Animoji機能を新規に追加。撮影者にそっくりなアバターを作れる
AR Animoji機能を新規に追加。撮影者にそっくりなアバターを作れる


メガネなどアクセサリーや衣装も選べる
メガネなどアクセサリーや衣装も選べる


 デュアルレンズカメラを搭載するS9+には、撮影画像に“ボケ味”が加えられる「Art Bokeh」エフェクトも搭載される。またS9/S9+ともにセルフィで背景をぼかす「セルフィフォーカス」機能も搭載。インカメラにもスマートAFが乗っているので、ピント合わせが素速く行えるのが特徴だ。

 動画撮影は4K/60fps対応。圧縮効率の良いH.265コーデックを採用しているので、ファイルサイズは従来機よりも約40%ほど軽くなるという。

■スピーカーの音がパワフルに、生体認証はよりセキュアになった

 ほかにも音質面でS8/S8+から進化を引き出した。S9/S9ではGalaxyシリーズとして初めてフロント側にステレオスピーカーを搭載した。音圧がS8比で1.4倍改善されているという。さらに大音量なだけでなく、オーディオブランドのAKGがスピーカーユニットをチューニングして音のバランスを整えている。モバイル向けバーチャルサウンド機能はDolby Atmosに対応する。商品パッケージにはAKGがチューニングしたイヤホンが同梱される。

 Galaxy Note 8にも「指紋・虹彩・顔」の3つの生体認証機能が搭載されていたが、今回もその3つを踏襲しながら認証精度を高くした。ひとつは虹彩と顔認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン機能」だ。虹彩認証は日中の強い陽射しが照りつける環境下でよくエラーが起きるとされている。かたや顔認証はマスクを身に着けている時によく認証を失敗する。ふたつのセンサーをハイブリッドで使うことで、より高度でセキュアなアンロックを可能にするというものだ。これは将来的にはSamsung Payに対応するための布石とも取れそうだ。

 指紋認証については初期登録時にタッチ方式ではなく、スワイプ方式でより素速く指紋登録ができるようになっている。登録後の認証はタッチ方式になる。

大勢の来場者で賑わう新製品発表会の会場
大勢の来場者で賑わう新製品発表会の会場


■Galaxyシリーズをパソコンのように使うためのドッキングステーション「DeX Pad」

 Galaxy Sシリーズのほかにも、Galaxy S8/Note 8以降のAndroid 8.0搭載スマホをドッキングして、HDMI経由でディスプレイに画面を表示。充電アダプターにもなるドッキングステーション「DeX Pad」が発表された。現在日本でも発売されている「DeX Station」のラインナップ展開だ。

 主な特徴はいくつかあるが、価格がDeX Stationの159ドルからDeX Padでは109ドルと安くなる。丸くてかさばるデザインから、ポータビリティを重視した薄く軽いデザインに変更される。ドッキング後もスマホのイヤホンジャックが使えたり、純正のスマホカバーであれば装着したままドッキングが可能。スマホ自体がタッチパッド&タッチキーボードになるので、別途キーボードやマウスを用意しなくても、スマホでデスクトップPCライクなワークステーションが構築できる。

 HDMI接続のディスプレイはHD+/FHD/WQHDのマルチ解像度対応。ふだん使いはスマホが中心で、パソコンを持っていない、あるいは持っていても滅多に使わないというユーザーに便利なデジタルライフを提案するユニークな製品だ。

※気がついたら手放せないスマホになっていた。「Galaxy Note8」長期テストレビュー
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《山本 敦》

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