待望の日本上陸。アップルのGymKitとは
GymKitはフィットネスジムが導入する最先端の有酸素運動器具にApple Watchをつないで、アクティビティのデータを相互に送り合える機能だ。この新しいテクノロジーによって何が便利になるのだろうか?

最新のフィットネスマシンにはユーザーの走行距離や、そこから導き出されたランニングのスピード、傾斜面をランニング・ウォーキングした高低差などのデータが逐次記録される。一方でユーザーが手首の肌に密着させて使うApple Watchは、内蔵する心拍センサーを使って正確な心拍数データを取得、アクティビティの成果を残したり、ヘルスケアアプリを介して様々なデータに読み替えながら健康管理にも利用できるツールだ。それぞれのデータを補完し合うことで、単体の機器だけでは難しかった正確なワークアウトの成果を計れるようになる。

どこで体験できる?
今回はアップルと最先端のフィットネスマシンを開発・販売する大手メーカーとのコラボレーションが実現した。各社が今後フィットネスジム向けに販売するGymKit対応製品が、Apple Watchと連携して正確なフィットネスデータを記録できるようになる。アップルのGymKitによる業界初の試みに賛同したフィットネスマシンのメーカーには、業界トップ3と呼ばれるLifeFitness、Technogym、MATRIX FITNESSのほか、StairMaster、Star Trac、SCHWINN FITNESSなどのビッグネームが揃った。各社製品の売上を束ねると世界市場の約80%のシェアにまで到達する。

今回GymKitのテクノロジーを日本で最も早く体験できる場所になったのは、24時間営業のフィットネスジム「ANYTIME FITNESS」の恵比寿店だ。いまANYTIME FITNESSは全国に300件を超える勢いで店舗を拡大している。筆者の住まいの最寄り駅にも最近同グループのジムが開店して、早速多くのユーザーが利用しているようだ。今回は訪問した恵比寿店も、午後の早い時間帯から体を鍛え、汗を流しにやってきたアスリートたちで賑わっていた。