ビートたけし、「一番裏切る奴は一番働く奴ですよ」独立騒動後初の公の場で心境告白

　ビートたけしが3日、都内で行われた「WONDA 2018年ブランド戦略発表会」に登壇し、独立騒動に揺れる現在の心境を吐露した。この日は、劇団ひとり、澤部佑（ハライチ）、春日俊彰（オードリー）も来場した。

　３月末に事務所「オフィス北野」を退社し、現在は新会社「Ｔ．Ｎゴン」に所属しているたけし。当初は円満独立と言われていたが、ここにきて、たけし軍団メンバーが事務所の森昌行社長の裏切りによって、たけしが退社したという声明を発表。それに対して森社長が「不本意」と反論する事態となっている。

　その最中に行われた本イベントには145媒体ものマスコミがつめかけており、ひとりは「今ね、日本中が部長（たけし）の言葉を待っています」とニヤリ。するとたけしは、イベントコーナーでの「人生を楽しむ秘訣は？」という質問に対して、「人生は楽しいことばかりあるわけじゃないし、苦しいと思うことが生きている証と思えば、それも楽しめる」と今の胸中を表しているかのような回答をするが、すぐに「これなら（マスコミが）『たけし、心境を語った』と書くかなと思って」とおどけて、会場の笑いをさらった。

　しかし、たけし節はこれだけに終わらず、新社会人に向けて「会社に入ったら、人間関係をよく見て、（出世する人の）忠実な家臣となって、いずれそいつを裏切って会長になる。下剋上の世の中を想定して生きていってください」と今回の一件を思わせるようなエールを送ると、「一番裏切る奴は一番働く奴ですよ」と核心に迫るような言葉も残した。

　そんなたけしは「私も新しい一歩を今月から頑張っています。できたら仕事ください」とリクエストする場面もあったが、「そんなことはないか。忙しいから仕事よこさないでください」と、今のところは騒動をよそに順調であることを示唆。そして、「俺みたいに自分の会社を辞めて怒られるのは珍しいですね。なんで文句言われるのか、いまだにわからない」とぼやいていた。