今作はデビュー作「PONPONPON」「ファッションモンスター」「もんだいガール」など、ほぼ全ての作品を監督する田向潤監督と3年ぶりのタッグになった。監督の演出コンセプトは、CGを使用せず、きゃりーと黒子扮するダンサーと12台のタブレットを駆使し、歌詞の世界観を、最後までカット割りを行わないワンカットで表現するという内容。
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ワンカットという撮影上、ミスがあれば全て撮り直しになってしまうこともあり、演者だけでなくカメラマンやスタッフなどの撮影側も一瞬たりとも気の抜けない緊張感のある撮影となった。特に、黒子扮するダンサー6名は、本番撮影の1数週間前から何度も入念なリハーサルを行ったが、本番当日は、想定以上のダブレットの重さや、映像同期の不具合に何度も困惑し、非常に苦労していた。撮影は、きゃりーを筆頭にチームワークが必要なため、テイク数を必要最低限に抑え集中力を優先しようと試みるが、何度も失敗を重ね、予定していた終了時刻よりも6時間も後ろ倒しに。そして、深夜2時にやっと成功、その成功にスタッフ一同歓喜し、撮影は無事に終了したという。
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衣装はこれまでの奇抜なきゃりーらしさもちゃんと取り入れつつ、少し大人っぽいヌーディーなワンカラーに上質なシルクを使用し、ラグジュアリーなショートパンツスタイルに仕上がった。衣装に合わせてコレオグラファーとも相談し、女性らしく綺麗に見せる脚の動きや、手の振りにこだわった渾身の振付にも注目してほしいとのこと。
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ミュージックビデオの撮影を終えたきゃりーは「今回のMVは、初めてのワンカット撮影で、少しでも間違えるとやり直しという緊張感がやばかったです。チームワークが大切な撮影でしたが、みんなで頑張って乗り越えられてよかったです! タブレットの中の映像が意外と細かい内容がたくさん詰まっているので、何回も見て楽しんでもらえると思います! 振り付けもカワイイので、みなさん真似して踊ってみて下さい」とメッセージした。