新宿に「ドラゴンクエストVR」が登場、ドラクエの世界にどっぷりとハマる!! | RBB TODAY

新宿に「ドラゴンクエストVR」が登場、ドラクエの世界にどっぷりとハマる!!

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 ドラクエの冒険の世界にどっぷりと浸ることができるVRアクティビティが登場した。その名も「ドラゴンクエストVR」である。「VR ZONE SHINJUKU」(東京・新宿)において、27日から稼働を開始する。本稿では、プレス向けに開催された体験会の模様をお伝えしよう。

VRゴーグル装着で歩き回れる、まさに冒険!


 ドラゴンクエストVRは、剣や魔法を駆使してモンスターと戦いながら「草原」「山ろく」「ゾーマ城」の3つのステージを冒険するアトラクション。戦士2人、僧侶、魔法使いの4人でパーティを組んで進む。施設内には、VRゴーグルを装着した状態で自由に歩き回れる20m×12mのアリーナが用意されていた。

VRゴーグルを装着した状態で自由に歩き回れる20m×12mのアリーナ
VRゴーグルを装着した状態で自由に歩き回れる20m×12mのアリーナ


 各プレイヤーは無線でつながっているため、ケーブルがこんがらがってしまうような心配はない。またプレイ中はインカムで会話できるため、「私にホイミをお願い」などと声をかけあうことが可能だ。

VR機材を装着して準備万端の様子。各プレイヤーは無線でつながっており、またインカムで会話もできる
VR機材を装着して準備万端の様子。各プレイヤーは無線でつながっており、またインカムで会話もできる


冒険のはじまりはもちろんあそこから


 冒険はやはり、国王の間から始まった。王様から旅の説明を受ける筆者ら4人パーティ。個人的には、この間も周りが気になってしまい、思わずキョロキョロしてしまった。360度、どこを見ても王の間だ。衛兵が綺麗に整列するなど、ディテールも凝っている。そして仲間の格好もバッチリと決まっている。アバターのビジュアルは、事前に登録した「身長」や「性別」によって決定する仕様らしい。だから子供なら、小さく可愛いアバターになる。このほか頭の上にはポップアップウィンドウが出ており、事前に登録した名前が表示されていた。

冒険に先立ち、このようなエントリーシートを提出。その後、館内スタッフから簡単なレクチャーを受ける
冒険に先立ち、このようなエントリーシートを提出。その後、館内スタッフから簡単なレクチャーを受ける


プレイ画面のイメージ
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 筆者の職業は、戦士その1だった。利き手で剣を振り、盾で相手の攻撃を防ぎながらモンスターと戦う。これが僧侶、魔法使いなら、片手を上げることで魔法の準備をし、杖で「何の魔法」を「味方 / 敵のどこに向けて使うか」を選択するようになっている。出てくる敵は、スライム、ドラキー、キメラ、ゴーレム、さまようよろい、などなど。360度、何処から出現するか分からないため、一瞬たりとも油断できない。なおモンスターを斬ると振動が腕に伝わる仕様。また魔法使いに「バイキルト」してもらうと手持ちの剣が巨大化するので、前衛で無双したいときに有効だ。その後、筆者らは無事にエンディングを迎えることができた。プレイ時間は15分ほどだった。

プレイ中の模様。筆者(手前)もひたすら剣(重さは700gほど)を振ってモンスターを倒した。戦士を選んだプレイヤーは、みなさんプレイ後は汗だくの様子だった
プレイ中の模様。筆者(手前)もひたすら剣(重さは700gほど)を振ってモンスターを倒した。戦士を選んだプレイヤーは、みなさんプレイ後は汗だくの様子だった


プレイ画面のイメージ
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 プレイしていて気になったのは、他のプレイヤーと接触してしまわないか、ということ。剣を振り回したときに、リアルで仲間を殴ってしまう危険性がないわけではない。これについて、プレイ後に開発者に聞いてみると「過去のVRアトラクションで起こった接触事故の反省を活かして、安全のためにかなり多くの検証を重ねました。具体的には、近づくとアラートが出る仕組みなどを用意しています」とのことだった。事前にこれが分かっていたなら、もう少し思い切って暴れられたかも知れない。もっともマイクで通話できるので、お互いに「前に行かせて」や「こっちの敵は俺に任せろ」などと声をかけあうと良いのだろう。



“ドラクエの作法”から外れないように


 バンダイナムコ Project i Canの小山順一朗氏と田宮幸春氏、プロデューサーの濱野孝正氏に話を聞いた。

 苦労した点について、小山氏は「ストーリーをまとめるのに苦労した」と話した。盛りだくさんの内容を、どうやって15分の尺に収めるか。実際、ドラマティックな展開に筆者も自然と引き込まれていた。「戦士は汗をかくほどの運動量がある。僧侶は回復の魔法で重要な役目を果たす。途中、魔法使いでないと倒せない敵も出現する。4人が力を合わせないとクリアできないようなデザインにしたのも、こだわりのひとつだった」と濱野氏。

(左から)Project i Canの小山順一朗氏、プロデューサーの濱野孝正氏、Project i Canの田宮幸春氏
(左から)Project i Canの小山順一朗氏、プロデューサーの濱野孝正氏、Project i Canの田宮幸春氏


 今回、記者団が組んだパーティは2組ともエンディングまでたどり着いた。途中で全滅したら、どうなっていたのか。これについては「全滅したときの楽しみが用意されています。お楽しみに!」と笑顔の田宮氏。ひょっとして国王の間に戻されて、あの名台詞が聞けるのだろうか。妄想ばかりが膨らむ。

 濱野氏は「スクウェア・エニックスさんにはドラクエのお作法、外してはいけない線について詳しく教わった。国王の間から始まること、モンスターのサイズ感、ストーリーの起承転結など。とてもシナリオを大事にされているのを感じた」と説明。例えば、魔法使いはメラをどこから出すのか。杖からなのか、手からなのか。そんなところから決めていったという。

 実はもともと、このVR ZONE SHINJUKUを作る段階から、将来的にはドラゴンクエストを提供したいと考えていたと田宮氏。「未開の地を歩いていく。そんなRPGの世界観と、VRアトラクションは相性が良いんです」と説明する。小山氏は「ドラゴンクエストを実体験するプラットフォームが、いまようやく完成したところ。ドラクエシリーズは伸びしろが大きい」と語る。ということは、すでに次回作の構想もあるのだろうか?記者団からは、早くも「遊び人も選んでみたい」「剣のほかに斧が使えたら」といった要望が出ていた。

 ドラゴンクエストVRのプレイ価格は3,200円(別途、施設入場料800円が必要)。予約はチケット販売システム「Funity」、または全国のファミリーマート設置の「Famiポート」にておこなっている。アクティビティの詳細やチケットの予約方法については、VR ZONE SHINJUKUホームページを確認のこと( https://vrzone-pic.com/ )。

ホミリーのオムライス、メタルスライムの包み焼きハンバーグ、スライムドリンク、ドラキーのレアチーズなどのコラボフードも用意されている
ホミリーのオムライス、メタルスライムの包み焼きハンバーグ、スライムドリンク、ドラキーのレアチーズなどのコラボフードも用意されている


 なお今回のドラクエVRの提供開始にあわせて、VR ZONE SHINJUKUでは「スライムドリンク」(税抜580円)、「ドラキーのレアチーズ」(同1,480円)などのコラボフード、「アイシングビスケット」(同800円)、「ボーロ」(同417円)などのオリジナルグッズを販売する。また館内では、様々な場所でドラゴンクエストの世界観が演出される予定だ。

(c)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (c)BANDAI NAMCO Amusement Inc.

※東京交響楽団はなぜVRアプリを作ったのか?

《近藤謙太郎》

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