広末涼子、憧れの人との共演に「久しぶりに緊張した」 | RBB TODAY

広末涼子、憧れの人との共演に「久しぶりに緊張した」

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 6月9日公開の映画『終わった人』の完成披露記者会見が10日に行われ、主演の舘ひろしをはじめ、黒木瞳、広末涼子らキャスト陣と中田秀夫監督、原作者の内館牧子が登壇した。

 同作は、超高齢化社会となった日本が抱える大きな課題であり、普遍的なテーマである「定年」にスポットを当て、第二の人生と向き合っていく高齢者の実態とリアルな夫婦・家族のあり方をユーモアを交えてコミカルに描く定年コメディ。

 世間から「終わった人」の烙印を押されてしまう主人公・田代壮介役は舘ひろし、その妻・千草役に黒木瞳、そして壮介が密かに想いを寄せる女性・浜田久里役を広末涼子が務める。

 黒木は、「私も数年後には定年を迎える夫がいるので、今回は疑似体験と言いますか、明るくいろいろ学ばせていただきました」とコメント。さらに、「舘さんとは20代の頃からご一緒させていただいているので、長年連れ添った夫婦というのは、私にしか出来ないだろうと自負を持ちながら撮影に入った」と、今作の役にかける意気込みも伺わせた。

 広末は、「大好きな黒木瞳さんと、そして小さい頃から『あぶない刑事』が大好きで観ていて、小学生の頃から憧れていた舘さんとご一緒できると夢にも思っていなかったので、久しぶりに緊張しました。自分が小さい頃から憧れていた人と共演すると、こういう緊張をするんだなとドキドキわくわくさせていただける現場でした」と、挨拶冒頭から舘への憧れの気持ちを吐露。

 出来上がった作品を観て、「(情けない男を演じる)舘さんが素晴らしい」と口を揃える共演者たち。舘に憧れの気持ちを抱く広末は、「現場でも舘ひろしとしてはイメージが変わらずでしたが、壮介という役はある意味舘さんと対局にあるような男性像だと思っていたのに、俳優さんだと共存するんだなということが不思議だった」と振り返った。

 また、出演者も「グサッときた」とコメントした『終わった人』という衝撃的なタイトルについて、広末は「何の仕事しているの?と聞かれて“終わった人の話”と言うのがなかなか慣れなかった」という。

 しかし、「キャスティングが舘さんと黒木さんだとお聞きして『やっぱり、終わってない人がやらないと!』と一気に映画の世界観が広がりました。現場でもすごく思ったんですけど、本当に少し切ない人をキャスティングしていたら、きっと悲しくて重たい話になってしまうんだな、と毎回感じていました。正直、こんな美しい夫婦は現実にはいないからどんな映画になるんだろうと思ったくらい、2人の素敵さに驚いていたんですけど、もちろん映画で見ると、生活感だったりリアリティーが伝わってきて、美しい中に切なさがあって、『ああ、映画ってすごいな』って思いました(笑)。現実味がありすぎて辛くなる内容を、映画ってこんなに素敵にメッセージとして届けてくれるんだって」と、思わず観客目線で感じた感想を述べた。

 『リング』や『仄暗い水の底から』など、ホラー映画のヒット作を多く手がける中田監督。「なぜ今回ホラーじゃないかと聞かれるんですが、元々メロドラマなど男女の話が好きで、50代半ばを迎えて、誰もが“あー、わかる、わかる”といった大人の話の映画を作りたかった」と明かした。

 原作者の内館は、「仕事が終わってしまっても、人生が終わってしまうわけじゃない。そこからなんとか再び明日を向くということを、嘘くさいご都合主義っぽくなく描けないものか、と考えていた。そんな中、中田秀夫監督から舘ひろし、黒木瞳のW主演で撮りたいと言われた時に、こんなうまい話があるわけないじゃないと、中田監督の“撮る撮る詐欺”だと思いました」と告白。原作者の内館もうるっと涙がこみ上げるシーンがあり、「悔しいな、原作を超えたな」と漏らすほど、作品の出来に自信を持っているようだ。

 映画『終わった人』は6月9日全国ロードショー。

《non》

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