au 2018夏モデル「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」の印象は? | RBB TODAY

au 2018夏モデル「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」の印象は?

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4K HDR動画撮影に対応。ディスプレイも4K HDRに対応しているため、超鮮明な映像を撮ったその場で楽しめる
4K HDR動画撮影に対応。ディスプレイも4K HDRに対応しているため、超鮮明な映像を撮ったその場で楽しめる 全 16 枚
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 KDDIは14日、au 2018夏モデルを発表した。「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」などのハイエンド機と、コストパフォーマンスに優れた「HUAWEI P20 lite」などの、合わせて7機種を投入する。デモ機を触る機会があったので、その印象を紹介しよう。

au 2018夏モデルは「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」など、全7機種で展開する
au 2018夏モデルは「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」など、全7機種で展開する


au初のXperiaプレミアムモデル


 au 2018夏モデルの注目機種は、やはりXperiaとGalaxy。ともにカメラの性能がアップしており、また動画視聴に関する機能も充実しているようだ。

 ソニーモバイルコミュニケーションズからは「Xperia XZ2 Premium SOV38」(発売時期は8月中旬)と、「Xperia XZ2 SOV37」(5月下旬)の2モデルが追加される。Xperia XZ2 Premiumはシリーズで初めてデュアルカメラを搭載したモデルで、ディスプレイサイズは約5.8インチと大きい。背面は緩やかなカーブを描いたデザインで、中央寄りに2つのカメラレンズを、ほぼ中央には指紋センサーを搭載している。

約5.8インチのモデル。手の大きい筆者にも、片手で持つには大きいと感じた
約5.8インチのモデル。手の大きい筆者にも、片手で持つには大きいと感じた
約5.8インチのモデル。手の大きい筆者にも、片手で持つには大きいと感じた


カラバリはクロムブラックとクロムシルバーの2色で展開
カラバリはクロムブラックとクロムシルバーの2色で展開


 従来モデルは、たとえ4K相当の高画質で動画を撮影できたとしても、ディスプレイが対応していなかった。そのため画質を損なうことなく楽しむには、外部機器に映す必要があった。しかしXperia XZ2 Premiumでは、スマホでは世界初(同社調べ、5月14日現在)となる4K HDR動画撮影を実現しつつ、ディスプレイも4K HDRに対応した。これにより非常に鮮明な映像を、撮ったその場で楽しめる。ここまで美しく撮れるのかと、正直なところ驚いた。イベントや旅行、パーティなどで、動画を撮影する機会が増えそうだ。

4K HDR動画撮影に対応。ディスプレイも4K HDRに対応しているため、超鮮明な映像を撮ったその場で楽しめる
4K HDR動画撮影に対応。ディスプレイも4K HDRに対応しているため、超鮮明な映像を撮ったその場で楽しめる
4K HDR動画撮影に対応。ディスプレイも4K HDRに対応しているため、超鮮明な映像を撮ったその場で楽しめる


 デュアルカメラと「Motion Eye Dualカメラシステム」により、最高ISO51200での静止画撮影、最高ISO12800での動画撮影に対応。また画像融合処理プロセッサー「AUBE」により、暗所で撮影してもノイズが乗らない。担当者の話によれば、モノクロセンサーで輝度情報を、カラーセンサーで色情報を取得。モノクロセンサーを使って撮影した画像をベースに、そこに色情報を乗せることでノイズを最小限に抑えているという。

Xperia XZ2 Premiumで撮影した映像を4K HDR対応のBRAVIAに映したところ
Xperia XZ2 Premiumで撮影した映像を4K HDR対応のBRAVIAに映したところ


 このサイズゆえ、動画視聴がはかどる。本機種ではディスプレイの高画質化に加えて、YouTubeなどの映像を4K画質にアップスケーリングする機能も搭載。音量も、前機種との比較で約20%もアップしている。このほかゲームや音楽視聴の際に、シーンに合わせて端末が振動するユニークな「ダイナミックバイブレーションシステム」も搭載している。

写真は姉妹機の「Xperia XZ2 SOV37」。デザインは似ているが背面カメラはひとつのみ。リキッドブラック、リキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンクの4色を用意
写真は姉妹機の「Xperia XZ2 SOV37」。デザインは似ているが背面カメラはひとつのみ。リキッドブラック、リキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンクの4色を用意


面白いアイデアが詰まったGalaxy S9+


 一方で「Galaxy S9+ SCV39」「Galaxy S9 SCV38」(Samsung Electronics製)の2モデルは5月18日より発売が開始される。Galaxy S9+は、夏モデルで最大となる約6.2インチのディスプレイを採用した。ベゼルレスのデザインが、洗練された印象を抱かせる。

ベゼルレスな約6.2インチの有機ELディスプレイを搭載する「Galaxy S9+ SCV39」。カラバリはミッドナイトブラック、チタニウムグレーの2色
ベゼルレスな約6.2インチの有機ELディスプレイを搭載する「Galaxy S9+ SCV39」。カラバリはミッドナイトブラック、チタニウムグレーの2色


 背面には「広角 約1,220万画素」+「望遠 約1,220万画素」のデュアルカメラを搭載した。Xperia XZ2 Premiumとはまったく異なるアプローチで暗所の撮影に対応する。

背面には広角 約1,220万画素+望遠 約1,220万画素のデュアルカメラを搭載
背面には広角 約1,220万画素+望遠 約1,220万画素のデュアルカメラを搭載


 Galaxy S9+は、周囲の明るさに合わせてF値1.5とF値2.4を自動で切り替える仕様。レンズの絞りを調整できる、この「デュアルアパチャー機能」により、光の足りない夜間の撮影だけでなく、日中の明るすぎる環境での撮影も得意にしている。光量によって一眼レフカメラのレンズを交換するような、そんな感覚だろうか。

箱の中のミニチュアを撮影するデモ。ほとんど真っ暗な環境にも関わらず、Galaxy S9+では明るく綺麗な写真が撮影できていた
箱の中のミニチュアを撮影するデモ。ほとんど真っ暗な環境にも関わらず、Galaxy S9+では明るく綺麗な写真が撮影できていた


 動画の視聴に関しては、世界的オーディオブランドAKGが監修したステレオスピーカーを搭載。また多次元サウンドを実現する「Dolby Atmos」対応により、臨場感のあふれるオーディオ体験を味わうことができる。デモ機では、端末の上端と下端の両方からクリアで大音量のサウンドが鳴っていた。

AKGがチューニングしたスピーカーと、多次元サウンドを実現するDolby Atmosにより臨場感のある視聴体験が可能になっている
AKGがチューニングしたスピーカーと、多次元サウンドを実現するDolby Atmosにより臨場感のある視聴体験が可能になっている


 筆者が個人的に気に入ったのは、1秒間に960フレームで撮影できる「スーパースローモーション撮影」。これは超高速センサーにより実現する機能で、撮影した動画の一部分が滑らかなスローモーションで表現される。テレビ番組で目にするような、こうした撮影技法が気軽に利用できることに感心した。



写真は姉妹機の「Galaxy S9 SCV38」。カラバリはミッドナイトブラック、チタニウムグレー、ライラックパープルの3色で展開する
写真は姉妹機の「Galaxy S9 SCV38」。カラバリはミッドナイトブラック、チタニウムグレー、ライラックパープルの3色で展開する


コスパの良いHUAWEI P20 lite


 このほか6月上旬に発売予定の「HUAWEI P20 lite HWV32」についても簡単に触れておきたい。KDDIでは「HUAWEI nova 2 HWV31」を2018春モデルとして展開中だが、後継機のHUAWEI P20 liteは、現行機種をスペックでも価格帯でも少しばかり上回ることが予想される。ディスプレイは約5.8インチで解像度はFHD+。カラバリはクラインブルー、サクラピンク、ミッドナイトブラックで展開する。特にクラインブルーが鮮やかで美しい。

約5.8インチの「HUAWEI P20 lite HWV32」。最厚部でも約8.6mmと薄く、大画面ながらも手に持ちやすい。クラインブルーが鮮やかで美しかった
約5.8インチの「HUAWEI P20 lite HWV32」。最厚部でも約8.6mmと薄く、大画面ながらも手に持ちやすい。クラインブルーが鮮やかで美しかった


 メインカメラには、約1,600万画素と約200万画素のデュアルカメラを採用した。ボケ味が表現できる「ポートレート」、撮影後にフォーカス調整できる「ワイドアパーチャ」といったおなじみの機能も搭載している。

ベゼルレスなデザイン。セキュリティに関しては、背面の指紋センサーのほか、前面カメラによる顔認証にも対応している
ベゼルレスなデザイン。セキュリティに関しては、背面の指紋センサーのほか、前面カメラによる顔認証にも対応している


Qua phoneは?HTCは?ZTEは?


 KDDI 商品企画本部長の山田靖久氏は「ハイエンド端末としてXperia XZ2 PremiumとGalaxy S9+の2機種を、コストパフォーマンスに優れた端末としてHUAWEI P20 liteを用意した」と説明。コスパの良いモデルと言えば、春モデルとして提供中のQua phoneシリーズが思い浮かぶが、その後継機は夏モデルには含まれなかった。山田氏によれば1年間というスパンの中で、いつ何の端末を投入していくか考えているとのこと。Qua phoneシリーズ、(シニア向けの)BASIOシリーズなど、auオリジナルの端末は春に出したばかり。このため、バランスを考えて秋以降に回されたということかも知れない。

KDDI 商品企画本部長の山田靖久氏
KDDI 商品企画本部長の山田靖久氏


 記者団からHTCの取り扱いがなかったことについて聞かれると「今回はなかったが、今後もニーズを捉えて検討していきたい」と山田氏。そして気になるのがZTEの端末についてだが、「コメントを控えたい」と答えるにとどまった。今後についてはZTEと協議をしつつ、検討を継続させていただく状態と話していた。

《近藤謙太郎》

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