又吉直樹、9月から毎日新聞夕刊で長編「人間」を連載!「小説を書く上で一番恐ろしい」 | RBB TODAY

又吉直樹、9月から毎日新聞夕刊で長編「人間」を連載!「小説を書く上で一番恐ろしい」

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ピース・又吉直樹【錦怜那】
ピース・又吉直樹【錦怜那】 全 2 枚
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 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が毎日新聞夕刊で長編小説「人間」を連載することが決定し、7日に都内で行われた囲み取材に出席した。

 お笑い活動の傍ら、2015年に芸人の世界を描いた小説「火花」で第153回芥川賞を受賞し、続く恋愛小説「劇場」も高評価を得た又吉。注目の新作は、東京で漫画家の夢破れた男が、かつて同世代の仲間たちと過ごした日々をふり返るところからはじまる物語だ。

 「新聞小説は自分が小説を書く上で一番恐ろしいというか、まったくわからないところが魅力的」と、かつては太宰治や夏目漱石ら文豪も連載した新聞小説に挑戦する心境を吐露する又吉。また、「(単行本と違い)小説を細かく分けていくことがどういうことなのか…」と頭を抱えながらも、「まったく何も起こらずに次に行くことは避けたい」と展開のあるストーリー作りに励んでいることも打ち明けた。とはいえ、原稿用紙300枚を目指し、すでに3分の1は執筆しているものの、「全貌をはっきりと掴もうとしている最中でございます」と物語の詳細に関してはぼかして、期待をあおった。

 タイトルは、又吉が尊敬する太宰の小説「人間失格」を連想させるもので、「人間について語るのは難しいですけど、いつか書いてみたい言葉でしたし、『人間失格』が一番好きな小説なので、頭のどこかに残っていたと思います」と説明した。

 9月3日から連載がスタートし、半年は続くことが決定しているものの、それ以降は成り行きに任せるという。

 又吉は、「漫才もコントも(脚本を)書く前に自分が好きなものをちゃんと作りたいと思うので、(今回も)自分の中でも代表作というか、重要な作品になるものを書きたいと思っています」と話すと、「全部を出し切れたらいいな」と静かな闘志を燃やした。

《錦怜那》

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