土屋は2015年上半期の連続テレビ小説『まれ』のヒロイン・津村希(まれ)に抜擢されて熱演。だが初めての大役で思うように役を演じることができず、精神的に追い詰められていたという。
その時に手を差し伸べてくれたのが、希の祖母役で登場した草笛。土屋が悩んでいることを知った彼女は、その共演シーン前、「今日の撮影で言うセリフは、希じゃなくて、あなたのために言いたいの」と伝えてきたのだとか。
そして迎えた本番。草笛が発したセリフは、「昔、悩んでいたわね。……いいの、それで。険しい道よ。でも、素晴らしい道。あなたも行きなさい。まだまだ、これからよ」という、その時の土屋を励ますのにぴったりのものだったという。土屋はこれで心が救われたのだとか。
ここで草笛からメッセージVTRが到着。彼女がスタジオの土屋に向けて「会いたかった!」と叫ぶと、土屋も「会いたかった!」と喜びの顔で応えた。また草笛は台本の中のセリフを「あなたのために言いたい」と伝えた理由について、「(土屋がヒロインとして)1人で本当に闘ってるな」と感じ、「これは今、彼女に言う大切な言葉だなと、私がまず思った」と振り返っていた。
最後に、草笛が「ほんとに、あなた。頑張ったね。偉いと思う。偉い」と熱演を称え、「話したいこと、いっぱいある。あなたも多分。また会いましょう」と再会を誓った。
芸歴70年を迎える大先輩からの言葉に土屋は目に涙を浮かべながら、「嬉しいです……ありがたい」「ありがとうございます」と何度も謝意を述べていた。