同作の主人公は、その冷徹極まりない手腕から“金髪の野獣”と呼ばれ、ヒトラーさえもが恐れた男、ラインハルト・ハイドリヒ。かつては海軍の兵士だったが、女性問題によって不名誉除隊を余儀なくされ、妻の奨めでナチ党に入党。自分の一部だったものをもぎ取られ、ナチ運動に怒りのはけ口を見つけた男は、諜報活動で頭角を現し、瞬く間に党幹部へとのしあがる。さらに、150万人を超えるユダヤ人虐殺の首謀者として、絶大な権力を手にしていく。
一方、この抑止不能な男の暴走を止めるべく、チェコ亡命政府によって選抜された2人の若き兵士が、闇夜に紛れパラシュートでプラハに潜入した。綿密な計画を立てて待つこと数ヶ月、1942年5月27日、遂に決行の朝はやってきた。ハイドリヒを乗せたメルセデスが市街地に入り、路面電車の後から姿を現した......。
ハイドリヒは、なぜ恐ろしい人物へと変貌し、38歳の若さで暗殺されたのか。そして、彼の暗殺計画を実行した2人の若き青年の姿とは?ハイドリヒを演じるのは、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』などに出演したジェイソン・クラーク。その妻・リナは、『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクがつとめる。さらに、若き暗殺実行犯は、ジャック・オコンネルとジャック・レイナー。レジスタンスの恋人役は、ミア・ワシコウスカがつとめる。
今回解禁された11枚の場面写真は、ハイドリヒのナチスで最も危険な男と言われた所以を感じることができる。ナチスでの顔とは違った家族への姿は、愛情深く、そして優しい眼差しに驚きを隠せない。また、史上唯一成功したと言われているナチス高官の暗殺計画を企てた2人の青年の姿にも注目だ。映画『ナチス第三の男』は、2019年1月25日より公開。