5、6歳のときには義手、義足を着けていたがどちらもうまくいかず、2~3年で辞めてしまったという乙武。今回、膝の曲げ伸ばしを可能にしたモーターつきの最新義足を、去年から装着する練習をしていたという。
義肢装具に関する国家資格を持っている義肢装具士の指導のもと、最初は短い脚から始め、徐々に長さを伸ばしていった。そしていよいよモーターを搭載したタイプを装着。だが重さがある分、足が上がらず、歩行訓練も困難を極めた。
だがこの11月、それを付けた状態で1人で実際に歩くことに成功。その距離は7m30cmだった。そんなトレーニングのVTRがスタジオで流れたあと、乙武が「履いた状態で、ここで立って松本さんと肩を組みたい」と語り、急きょ装着することに。
だが36年ぶりの義足にまだ慣れず、不安定な状態で立つ乙武に、さすがの松本もやや緊張気味。それでも一緒に肩を組むと、素直に「感動する。嬉しい」とこぼし、「乙武さんの体温が初めて伝わった感じがしましたね」と吐露。「最後、ワイドナショーぽくなく感動してしまいました」と感極まっていた。
対して乙武はささやかな夢がかない、「頑張って練習したかいがありました」と嬉しそう。今後は義手などにも挑戦していくそうだが、東野幸治もそんな彼の新たなスタートに「これから、ちょっとずつちょっとずつ、一歩ずつ」とエールを送っていた。