初日には報道関係者のその一部が紹介されたが、目をひいたのがガラスアンテナだ。これはドコモとAGCが共同開発したもので、同社では「窓の基地局化」としてアナウンスしていた。展示会では説明ボードとともに、アンテナ素子が入ったガラスのサンプル展示がされている。
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このガラスアンテナはビル内への通信を補完するというものではなく、外のエリアを広げるためのもの、担当者によると「ひとつのガラスアンテナで約150m半径をカバーできる」とのことだ。したがって、あまり上層階に貼っても意味はなく、せいぜい2~3階あたりに貼りながらメインストリートに向けて設置するような形になる。
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ビルの上に大きなアンテナが立っているのをよく見かけると思うが、同アンテナを使うことで景観が保たれ、しかも透明で目立ちにくい。また電波が窓ガラスを通過した際の減衰や反射を抑える効果もあるという。対応の周波数は3.4G帯と3.5G帯。5G対応も視野に入れているとしている。
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