視聴者投稿ビデオコーナーの生みの親であることが紹介された。
1969年から16年続いた『8時だョ!全員集合』(同系)が終了し、新たに土曜夜8時の枠を、ザ・ドリフターズのメンバー加藤茶とともに任された志村。そこでスタートした冠番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』で、彼はある企画を思いつく。
それは視聴者に身の回りで起きた出来事をビデオカメラで撮影し、投稿してもらうというもの。だが当時、家庭用ビデオカメラの普及率は10%にも達しておらず、スタッフは「まだ早いんじゃないの?」などと大反対。
だが志村は「(ビデオの時代は)いずれ来る。いずれ、みんな結婚式とかを撮るようになる」とスタッフを説得し、企画を通したという。そして『ごきげんテレビ』の第1回目から「おもしろビデオコーナー」としてオンエア。これが評判を呼び、視聴率も上昇した。
このコーナーのフォーマットは海外にも輸出され、1989年からはアメリカ版にあたる番組『アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ』が放送。今も続く長寿番組になっていることが紹介されていた。