小寺:当時、NSCには「お笑いコース」のほかに「女性タレントコース」があったんですけど、そこのパンフレットを母が持ってきて「部活動もやってないし、やったらどう?」みたいな感じですすめられたのがきっかけです。パンフレットには「お茶とかお花もできます」「女性としてのスキルが上がります」って書いてあったんですけど、吉本であるんかな?って行ってみたら、初めてのレッスンで隣の人と二人一組になって漫才する、って言われて……、お茶とかなかったんですよ(笑)。でも気づけばそのまま10年ずるずる吉本に。
――お笑いになりたいとか、新喜劇に憧れていたとかはあった?
小寺:一切なかったですね。ずっと子どものころから観てたんですけど、憧れているとかはなくて……5年目くらいのときに、川畑(泰史)座長がたまたますれ違った時に「キミみたいなのがおってくれたらええのにな」って言ってくださって、そこで考えたんです。
――川畑座長の言葉がきっかけだったんですね?
小寺:そうですね、そこがなかったらいないかもしれない。新喜劇みたいな出来上がっているものの中に私が入っていいのかなっていうのがあったので、その言葉がきっかけでオーディションを受けたんですけど。
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――新喜劇のオーディションは厳しいんですか?
小寺:正直、吉本に5年もおったら知ってる人が多くて、オーディションは「ああ、どうも」みたいな感じでしたけど(笑)
――実際に吉本坂46に入られて、キスシーンなども話題になっていますが、どうですか?
小寺:笑。キスシーンなんて芸能人のすることだと思っていました。新喜劇は手をつなぐところぐらいまでしかないので、聞かされてなかったんです。本番収録に行ったら大雨の中、“田中シングルと激しくキス”って言われて、「激しくキス?!」って。さすがに激しくはなかったんですけど、Aメロからサビまで全部を一発で撮る長回しだったので失敗したらやり直し。50回くらい撮って。でも他の方はバック転とかを50回とかされているんですよ。それなのに私らはキスごときで文句を言っていられへんと思って。
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――いい話題になりましたよね。
小寺:はい、1年前までは関西でも新喜劇以外の仕事ってなかったので、吉本坂46のおかげで東京の仕事が増えたし、すごいなって思いました。さすが秋元康さんが絡んでいるだけあるなって思いました。
――今回の楽曲『やる気のない愛をThank You!』は初お披露目ですか?
小寺:はい、今回の沖縄が初めてです。前回は個人ジャケットの46パターンで勝負やったんですけど、今回はチームごとで3チームあって、その中で一番売り上げが良かったチームが次の表題曲の選抜になるみたいな感じです。他の坂道ユニットではできないところを、やっぱり芸人やから…。
――前回、個人で売り上げが1位になったことでSNSのフォロワーが増えたとかファンの反応が増えたとかは?
小寺:ないんです(笑)。でも、1位になったら賞金がハワイ旅行なんですけど、有村藍里ちゃんが親友なので一緒に行こうかなって話をしています。
――写真集は興味はありますか?
小寺:私一人ではどうしようもないので、有村藍里ちゃんと抱き合わせでお願いしたいです。
――水着はOKなんですか?
小寺:OKなんですけど、坂道さんは写真集のみでしかダメなんですよね。ほかの紙面ではやらないとうていがあるので、そこは守らないといけないみたいで。写真集では水着はOKなので、需要があるならだしますよ(笑)。