「Duplex」は昨年のGoogle I/Oで発表された新技術。当時は、電話予約の代行ソフトとして発表され、「まるで人間のよう」と話題になったが、今回の基調講演では、ウェブでも利用可能となることが発表。基調講演では、実際に、「次の旅行で利用するレンタカーを予約したい」とGoogleアシスタントに伝えれば、Gmail、Googleカレンダーから次の旅行の日程などをGoogleアシスタントがキャッチし、レンタカー会社と予約手続きを済ませていく様子が示された。オンラインフォームの入力など、時間がかかりがちな作業も、ユーザーは手を動かさずとも音声だけでサクサクこなすことができる。
こうした機敏な動作を支えるのは、ニューラルネットワークの進化。これまで、Googleアシスタントの言語解析棟には100GBものサイズが必要で、サーバー上での処理が不可欠だったが、次世代規格ではこれらの作業がモバイルデバイス内で可能に。ユーザーのリクエスト処理速度が最大10倍にまで高速化を果たした。進化したGoogleアシスタントは、2019年内に発表される次世代「Pixel」に搭載される予定。