倍賞千恵子、故・星由里子さんの死は「撮影が終わったひと月後だった…」と悼む
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同作は、無口で頑固な昭和の夫・勝(藤)と、勝に長年尽くし、突然離婚を切り出す妻・有喜子(倍賞)の熟年夫婦が、結婚50年目にして初めて互いの気持ちに向き合う物語。
主演の倍賞は、「昭和にはこういうお父さんがたくさんいたと思います。私たちの年代のご夫婦が映画を見て、もうちょっと色んなことを夫婦で考えるといいなって思っていただけたら」と笑顔でアピールした。
藤は「私のところもちょうど結婚50年です」と明かすと、「親と子供の関係というのは、誰が何をしようと消えないのですが、この映画を見て夫婦というのは50年連れそっても、紙一枚でアカの他人になれちゃうんだなって思って、ぞっとしましたね」と話して、笑いを誘った。
夫婦の娘役を演じた西田は、「短い間の撮影だったのに、すごく長い間家族だったような気分になれて居心地が良かったです。演技を超えていましたね」と撮影現場の様子を明かすと、市川も「またみんなで集まれて嬉しく思います」と笑顔を見せた。
昨年5月16日に亡くなった女優の星由里子さんの遺作となった同作。星野さんとの共演の思い出を聞かれた倍賞は、「撮影が終わってひと月くらい(で亡くなった)だったので、ものすごくびっくりしました。撮影中もいつも背筋がピシとしていて、スターってこういう風にあるべきなんだなって思いました」と述懐。
「お芝居をしていても、すごくかみ合うんですよね。せりふがどんどん立ち上がっていく感じで(共演は)すごく楽しかったですね」と偲んだ。
藤は「初めての共演で、若大将の星さんだっていうのが最初の印象でした。かつての大スターの女優さんとご一緒するときは、本当にミーハーになります。嬉しいなあ、長生きしていて良かったなという感じになりましたね」と思い出を語った。
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