羽生結弦は4回転サルコウを危なげなく決めると、2本目の4回転トウループ・トリプルトウループも鮮やかに着氷。他も正確無比なスピンを連発するなど圧巻の演技を魅せた。非公認ながら歴代最高得点の110,72点を記録すると、会場から大歓声が起きた(公認の世界最高得点は110,53点)。
試合後、自身の演技について聞かれた羽生は、開口一番「まずは一歩進めたかな」と手応えを感じる一方、「もうちょっとできた」と満足はしていない様子。ただ4年ぶりの全日本については「緊張していた」とし、「皆さんの前でまとまった演技ができてとりあえず、ほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。
今大会4連覇に挑む宇野昌磨は、今季自己最高の105.71点で2位につけた。また来季からアイスダンスに転向する高橋大輔も出場。気迫のこもったダンサブルな振付で会場を沸かせたが、65.95点で14位となっている。