2012年の第3回大会から過去4度の優勝を誇る松井。この日は『TEPPEN』20回目の放送を記念して、歴代王者と上位入賞者が競い合う「グランドチャンピオン」大会が開催。松井を含めた7人が王者の称号を目指して争った。
ファーストステージで新たなルールとして導入されたのが、3曲のサビを演奏してもらい、計5回のミスで強制終了してしまうというもの。そのプレッシャーからか、最初の挑戦者である第16回大会優勝者、山口めろんが3曲目の途中で強制終了するという波乱の幕開けとなった。そんな中、最後に登場した松井は2回ミスしたものの圧巻の演奏で1位通過した。
セカンドステージは、自ら好きな曲を選んで弾くことができるフリーパフォーマンス。MISIAの『Everything』を繊細なタッチで弾き切った松井に、音楽プロデューサーの松任谷正隆も「華麗という意味では類がない」と絶賛した。
そんな松井に立ちはだかったのが、昨年の2大会でいずれも3位に輝いているピピアノ芸人・まとばゆう。鍵盤の上で、手が踊るようなアクロバット演奏で高評価を得た。
そんなファーストステージとセカンドステージの合計点で決まるグランドチャンピオン。まとばが739点に対し、松井は765点と、26点差をつけて松井が優勝。『TEPPEN』5度目の優勝とともに、グランドチャンピオンの座についた彼女は「25年ピアノをやってきて今が一番楽しいです」と笑みをこぼした。
SNS上では彼女の演奏に「圧倒的」「震える演奏」「涙出てきた」といった絶賛コメントとともに、「優勝おめでとう」の祝福の声が殺到。「単独でピアノコンサートの全国ツアーやってほしい」など今後の活躍に期待する意見も多かった。