スマートシティ東京実践へ…ダイバーシティTOKYO アプリアワード決定 | RBB TODAY

スマートシティ東京実践へ…ダイバーシティTOKYO アプリアワード決定

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表彰式後の記念写真
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 2020年2月12日、アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京にて「ダイバーシティTOKYO アプリアワード」の表彰式が開催。アイディア部門「子育て中の外国人の不安をなくす!予防接種サービス」、アプリ部門「まごチャンネルwith SECOM」が最優秀賞に選ばれた。

 東京都は現在、ビッグデータ・AIなどを通じて、経済の発展と社会的な課題の解決を両立しようとする「Society 5.0」の実現に向けて動き出している。

 「ダイバーシティTOKYO アプリアワード」では、官民連携による地域課題の解決を推進していく取組みの一環として、「外国人が快適に過ごせるように」「障害者がもっと活躍できるように」「高齢者が不安なく生活できるように」といったテーマにもとづいて、利便性の向上や新たなビジネスチャンスの拡大につながる「アイディア」およびスマホアプリ・Webサービス等の「アプリケーション」を広く募集。当日は、応募合計75件から選ばれた6団体によるプレゼンテーションと最終審査が行われ、小池栄子東京都知事より「アイディア部門」および「アプリ部門」それぞれの最優秀賞並びに優秀賞が表彰された。

 坂村健氏(INIAD東洋大学 情報連携学部 学部長)が審査委員長を務め、審査委員には、山崎和彦氏(武蔵野美術大学 造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科教授)、マサボ・イザベル氏(駐日外国政府観光局協議会 事務局長)、牛窪恵氏(インフィニティ代表取締役/世代・トレンド評論家)、吉田博英氏(TechCrunch Japan 編集統括)が名を連ねた。

アイディア部門の最優秀賞は「子育て中の外国人の不安をなくす!予防接種サービス」



 アイディア部門の最優秀賞は、エムティーアイによる「子育て中の外国人の不安をなくす!予防接種サービス」が受賞。日本に住む外国人がもっている、接種ルールや言葉の違いによる予防接種の課題を解決しようというアイディアで、外国での接種実績にも対応させようとする意欲的なものだった。

「子育て中の外国人の不安をなくす!予防接種サービス」(エムティーアイ)のプレゼン「子育て中の外国人の不安をなくす!予防接種サービス」(エムティーアイ)のプレゼン

 アイディア部門の優秀賞は「ご近魚さん」(川野颯太)、「住替えくん・馴染めるくん」(GDSC)が受賞。「ご近魚さん」は、金魚を模したアバター「MY近魚」を作成し、同じ悩みをもつ人の数を把握できるシニア向けアプリのアイディアを提案。「住替えくん・馴染めるくん」は、デジタルテクノロジーを活用して高齢者の住替えや住替え先でのコミュニティ参加を支援するというアイディア。

アプリ部門の最優秀賞は「まごチャンネルwith SECOM」



 アプリ部門の最優秀賞は、セコム/チカクによる「まごチャンネルwith SECOM」。高齢者見守りサービス「まごチャンネルwith SECOM」(セコム/チカク)は、高齢者がテレビを通じて離れて暮らす家族の動画や写真などを楽しめ、子ども家族は親の起床や就寝、室内の温湿度の変化をアプリで確認できる。監視されているという高齢者の心理的ハードルに配慮し、ゆるやかな繋がりを実現したサービスとなっている。

「まごチャンネルwith SECOM」(セコム/チカク)のプレゼン「まごチャンネルwith SECOM」(セコム/チカク)のプレゼン

 アプリ部門の優秀賞は「Mayii」(大日本印刷)と「Payke」(Payke)。「Mayii」は「手助けを求める人」と「手助けできる人」をつなぎ、助け合いを促進するアプリ。「Payke」は商品パッケージに記載されている「バーコード」を読み取るだけで商品に関する情報を多言語で伝達できる訪日外国人向けアプリだ。

未来の東京につながる提言がさらに求められる



 表彰式の前に行われた審査員の全体講評では、審査委員長の坂村健氏が冒頭にまとめとして「昨年12月に東京都が策定した『未来の東京 戦略ビジョン』と結び付いた提案を今後はさらに期待したい。社会的に弱い人をどう助けるかということに関して、応募いただいた作品すべてによく考えたあとが見られました。これからは東京都をもっとうまく利用してほしい。たとえば東京都がもっているデータを使うとか、東京都はこう変えるべきだといった提言が入っているとよいと思います。」と述べた。

 またマサボ・イザベル氏からは「外国人が日本に実際に住んだときに、かなりハードルが高いところ、わけのわからないところがたくさんあるのです。コミュニティに溶け込めない、住み方がわからない、ゴミの出し方が複雑すぎる、高齢者が多くてコミュニケーションのとり方がわからないなど、困っている方も本当に多いので、そういう世の中に役に立つようなものが生まれてくることを楽しみにしています。」と期待する声もあがった。

スマートシティ実現に動く小池東京都知事スマートシティ実現に動く小池東京都知事

 表彰後、小池都知事からは「今のニーズをしっかりと捉えたご提案、アプリになっていたかと思います。都民、民間事業者の方からこうしてご提案をいただくことによって、スマートシティ東京が実践されていくものだと確信をもっております。いまの国際的な都市間競争には凄まじいものがあります。東京は、少子化と高齢化の2つがセットになって進んでいます。同時に経済もこれだけデジタルトランスフォーメーションが進んでいる中で、インフラとしてしっかりと確保していかなければならない、その意味で5Gなどもインフラを整えると同時に、じゃあその中でどのようなコンテンツをのせて、都民のニーズに応えていくかということだと思います。今日の受賞者のみなさんがグローバルな展開ができるような、そういう工夫をもって、ユニコーンを目指してほしいと期待しています。」と大局的な視点からアワードの最後を締めくくった。

スマートシティを実現するために動く東京



 「ダイバーシティTOKYO アプリアワード」のプレゼン終了後、審査時間を利用して「スマート東京シンポジウム」が開催された。東京大学空間情報科学研究センター&生産技術研究所教授 柴崎亮介氏、東京都副知事 宮坂学氏の両名が登壇し、東京都が実現を目指しているSociety 5.0について、さまざまな資料にもとづきながら講演を行った。

 柴崎氏は、東日本震災時における都内の人の動き方など、ビッグデータの解析による豊富な実例を紹介。データエビデンスを活用した都市のあり方から、今後の東京都がいかに世界から投資を得られるために支援が必要となるか、また、官民連携でデータを整備することが重要だとする、今後のスマートシティ実現に向けての論点を提示した。

柴崎亮介氏による「Society5.0を先導するスマートシティのあり方」柴崎亮介氏による「Society5.0を先導するスマートシティのあり方」

 宮坂東京都副知事は、東京都の行政の現状を踏まえて、今後、東京がスマートシティになっていくためには、まず都の職員からできることをはじめていくとした。その上で、単なるデバイスやシステムの導入だけではなく、働き方含めたデジタルトランスフォーメーションの重要性や行政におけるITエンジニア部隊の投入の必要性、レギュレーションの変更など、戦略の概要を説明し、また将来的には東京の取組みが地方や世界の都市に拡散できればよいといった展望を示した。

東京都副知事 宮坂学氏による「スマート東京実施戦略」東京都副知事 宮坂学氏による「スマート東京実施戦略」

 宮坂東京都副知事によると、都の働き方や都立高校などにおけるデジタル活用では、ほかの国際都市に遅れている面も数多く見受けられるという。多くの公共サービスがつながり、都民のさまざまな課題を解決する未来に向けて、インフラや教育をはじめとした変革がどのように進められるのか、今後の展開に注目したい。

《佐久間武》

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