【インタビュー】“住みますアジア芸人”の3人が世界での活躍ぶりを報告!「日本人はもっと世界を見た方がいい」 | RBB TODAY

【インタビュー】“住みますアジア芸人”の3人が世界での活躍ぶりを報告!「日本人はもっと世界を見た方がいい」

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アキラ・コンチネンタル・フィーバー、あっぱれコイズミ、緑川まり【撮影:小宮山あきの】
アキラ・コンチネンタル・フィーバー、あっぱれコイズミ、緑川まり【撮影:小宮山あきの】 全 8 枚
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 “住みますアジア芸人”の緑川まり(ミャンマー在住)、あっぱれコイズミ(タイ在住)、アキラ・コンチネンタル・フィーバー(インドネシア在住)の3人が日本に一時帰国。都内にてインタビューに応じ、現地での生活や世界をまたにかけた活躍ぶり、エンターテインメントに対する日本との価値観違いや、昨年の吉本の騒動についても言及した。

――ミャンマー、タイ、インドネシアとそれぞれの国で活躍されている皆さんですが、まずは現地でどのような活動を行っているかを教えてください。

緑川:私は一昨年末にミャンマーに移住したのですが、その時点で現地のテレビ番組に出演させてもらえることが決まった状態での移住でした。今は現地のテレビ番組に出させていただきながら、現地の人と触れ合ったり語学を猛勉強して、隔月ペースでミャンマー語でお笑いライブを行ったりしています。

コイズミ:僕はタイでお笑いライブをやったり、タイの学生さんに漫才を使って日本語を教える「漫才ワークショップ」を開いて、漫才の文化や日本語を学んでもらっています。芸人として以外にも、いろいろなオーディションを受けて、タイで化粧品のCMに日本人の彼氏役で出演したり、世界14カ国で公開されてタイでも歴代3位に入るくらいに大ヒットしている『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』という映画に出演させていただいたりしています。

アキラ:僕はインドネシアのコメディ番組でパフォーマンスをしたり、食べ歩きのロケをやったり、地元のフェスでパフォーマンスをしたり、ショッピングモールや学園祭に呼ばれることも多いですね。現地で放送される日系のCMなどのオーディションを受けて、現地のパンパースのCMにもおむつの開発者役で出演させていただいています。それから、一昨年アジア全体の25カ国で放送されて視聴者数が5億人の人気のオーディション番組『Asia's Got Talent』に出演して、セミファイナルに進出してからは、ルーマニア、オランダ、イギリス、インドと世界中からオファーが来るようになって、今年も中国の一番大きなテレビ局のコメディ番組からオファーをいただいたので、そこにチャレンジしたり、9月にはイギリスとオランダ合作の映画に出演する予定です。

――皆さん、世界でものすごくご活躍されているのですね。アキラさんは昨年アイドルグループJKT48の元メンバーのディアスタさんとご結婚されたそうですね。おめでとうございます。

あっぱれコイズミ、緑川まり【撮影:小宮山あきの】

アキラ:ありがとうございます。妻はJKT48で2011年にデビューして2013年に引退して、2016年にインドネシア吉本がアイドルグループを作るというのでリーダーとして迎え入れて、その後に引退してからお付き合いをして結婚に至りました。

――現地で出会われたのですね。なれそめは?

アキラ:妻は後輩にあたるのですが、現地では電車賃もない女の子もいるのですごく心配で、自分のお給料でお米を差し入れしたり、ご飯に連れていったりと交流していました。もともと奇麗だなという思いはあったのですが、バリ島で世界のYouTuberやコメディアンが集まるフェスで共演した際に、空き時間に「ビーチに行きたいけれど女の子だけでは危ないから一緒にいってあげて」と面倒見役を頼まれて、ビーチに行ったらたまたま二人だけだったんですよ。それが本当に偶然だったらしいんですけど、僕はそこで僕のことを好きなのかなって勘違いしまして(笑)。その後は3回デートをして4回目で告白して、ブローチをプレゼントしました。付き合えた時は、涙がボロボロ出ましたね。

――アキラさんは現地での生活はすごく潤われているのですね。

アキラ:そうですね。やっぱり『Asia's Got Talent』でアジアで4人だけ選ばれるゴールデンブザー賞を獲ってから劇的に変わりまして、インドネシアに帰ってからもたくさんお仕事をいただいて恩恵を受けています。

――緑川さんはミャンマーに出発される際に、現地でお金持ちの男性を見つけて結婚したいと野望を語っていましたが、婚活事情は?

緑川:移住して一年経った今、全く相手がいないです。私はミャンマーのグルメアプリの連載を持っいて、「デートにぴったりなおしゃれなお店」というテーマで記事を書かせてもらっているので、カメラマンさんとミャンマー人の男の子が撮影に来てくれた時に、取材と称してパワハラ的に手をつないだりして、性欲を抑えている感じです(笑)。お金持ちの層はまだ狙えていないんですけど、今年はお目当てのイケメン店員さんとかにも声をかけてやっていこうかなと思っています。

アキラ・コンチネンタル・フィーバー、あっぱれコイズミ、緑川まり【撮影:小宮山あきの】

――日本とミャンマーでは恋愛において感覚の違いはあるのですか?

緑川:日本もミャンマーも同じ仏教なので、そんなに大きくは違わないと思います。ただ、ミャンマーで女の子がセクシーだと思われるためには毛を生やしたほうがいいみたいです。腕毛やすね毛を処理せずになびいているくらいがセクシーみたいですね。私も戻ったら生やしたいと思います。

――現地で出会って結婚されたアキラさんからアドバイスは?

アキラ:パフォーマーやアーティストの方とか、いいんじゃないかなと思いますね。自分と同じ出る側の方だとお会いする機会も多くなってくるので。あとはがっつかない方がいいですね(笑)。

――皆さん、現地での仰天エピソードはありますか?

緑川:つい先日、私が寝ている間に家に泥棒が入ってきて、入りたての給料を全部盗まれました。私は爆睡していて気づかなかったんですけど、同じ日に強盗に入られた人が鉢合わせをして、顔を見られたということで殺人事件になってしまったので、本当に怖くて警察を呼んだら色々と親身になって話を聞いてくれたんですけど、帰りにその警察が原チャリに2ケツしてノーヘルで帰っていったので、そのギャップに笑ってしまいましたね。

緑川まり【撮影:小宮山あきの】

コイズミ:僕はタイで日本人が絶対に来ないような村に、よくホームステイをしているのですが、仲良くなって泊めてもらった人の家で朝5時に叩き起こされて、結婚式場に連れていかれて、全然知らない夫婦なのに、何だかよくわからない木の棒を持って、一日中パレードに参加させられて先頭を歩かされました。後から聞いたら、タイはちょっとした友達でも結婚式に参加するらしく、泊まらせてもらった家の知り合いの子だったようですが驚きましたね。その村では日常的に牛が群れで移動していて、目があったら全頭で向かってきてやられるので、なるべく目を合わせないようにしています。野良犬も最初は囲まれて危なかったんですけど、今ではボス犬をなつかせて全員友達になりました(笑)。

――今回日本に帰国して、仲の良い芸人さんとは会えましたか?

緑川:私は尼神インターの誠子と仲が良いので、渡部篤郎さんがオーナーをしているイタリアンがあると教えてもらって一緒に行きました。むちゃくちゃおしゃれで、さすが東京!っていう味でしたね。誠子とは結婚もいいけど、一人で遊ぶ時間も楽しいよなあっていう話とか、好きな落語の演目の話で盛り上がりました。あとは年末の『M-1グランプリ』も見まして、ミルクボーイが最高得点で優勝したときはめちゃめちゃ泣きました。ミルクボーイの内海崇さんとは10年以上前から仲良しで、ほんまに毎日遊んでいた時期もあったので、本当に感動して嬉しかったです。直接会って「おめでとう」を言えたので良かったです。

――昨年日本のお笑い界では、いろいろと大変な騒動がありましたが、現地では話題になっていましたか?

コイズミ:はい。タイで日本食屋さんにご飯を食べに行ったら、全然知らない日本人の方が僕に気づいて「あれはどういうことですか?」って聞かれたので、「僕は知りません」って言いました(笑)。

あっぱれコイズミ【撮影:小宮山あきの】

アキラ:僕は妻と吉本の会見をテレビで見ていたら、妻に「これずっと見なきゃだめ?」って言われて(笑)。その後、僕は仕事が入っていたので、5時間くらいして夜に帰宅したら、妻が「まだやってるよ」って言って(笑)、妻も「かわいそう」って言っていました。インドネシアはすごくエンターテインメントを大事にしていて、重宝されるんですよ。「エンタメはみんなのためにあるもの」という考えなので、SNSで叩かれることもないですし、みんなで大事にしてくれるんです。日本は一人の人に責任追求をしたり、責任の取らせ方、叩き方というのがすごいと思います。エンターテインメントに対する日本との考え方の違いをすごく感じています。

コイズミ:タイの人たちからも日本人は陰湿だな、一人の人をものすごく叩くので、かわいそうという意見をよく耳にしました。「人を殺したわけではないし、一度転んだ人がいても、それをフォローするのが人間じゃないの?」って言われますね。

緑川:日本の人はもっと世界を見ろよっていうことですよね。ミャンマーでも情報が入ってきて話題になっていました。

――今年は東京2020大会もありますが、現地でも盛り上がっていますか?

緑川:ミャンマーは五輪選手団は一応あるんですけれど、まだメダル獲得数もゼロなので、盛り上がってはいないです。これから狙っていきたいと思います。

コイズミ:タイでは正直盛り上がっていないですね。

アキラ:インドネシアは盛り上がります。バトミントンが国技なので「絶対に金メダルを」ということで、国を挙げて盛り上がっていますね。サッカーの試合なんかでも暴動騒ぎになるくらいにすごく盛り上がって、スポーツにパブリックビューイングが付いてくる国風です。

アキラ・コンチネンタル・フィーバー【撮影:小宮山あきの】

――最後に今後の活動について、それぞれ教えてください。

緑川:ミャンマー語をもっと勉強していきたいのと、Wi-Fi環境を整えたら、急に飲食店に行って好みの男性に声をかけるという「婚活動画」をYouTubeにアップして、婚活に結び付くようなことをやっていこうと思います。

コイズミ:今バンコクでの活動はできているので、今年はタイの地方に住居を構えて、そこでも重点的に活動をしてみたいです。それから今新しい挑戦として、日本人で弾ける人がいないタイの民族楽器を練習しているので、タイ語で楽器を使ったネタ作りの修行をしたいです。「漫才ワークショップ」でタイの人に漫才や日本語を教える活動も同時進行していきたいです。

アキラ:僕はカジサックさんのYouTubeの大ファンで温かい「ファミリーYouTube」が好きなので、5月に生まれる子どもと妻と国際結婚の「ファミリーYouTube」を上げていきたいです。離れて暮らしている母がYouTubeを見ると嬉しいと言ってくれるので(笑)。あとはインドネシアでもバンバン出演番組を増やして、ヨーロッパと中国、インドでしっかりと結果を残して「世界のアキラ」になりたいです。

■あっぱれコイズミ
Twitter(https://twitter.com/a_koizumi)
ブログ(http://www.akoizumi.asia/)
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCYBEx8XERTgCBX7v4K6UbEQ)

■アキラ・コンチネンタル・フィーバー
Twitter(https://twitter.com/akira0092)
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UC89oQf1AmTkLZi3IBN9O9OA)

■緑川まり
Twitter(https://twitter.com/midorikawa06)
Instagram(https://www.instagram.com/midorikawa06/)

《小宮山あきの》

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