「楽天モバイル」実力は!?「AQUOS sense3 lite」で実測チェックも | RBB TODAY

「楽天モバイル」実力は!?「AQUOS sense3 lite」で実測チェックも

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 楽天モバイルが4月8日から本格的な携帯電話サービスの提供をスタートした。ただ、やはり気になるのはエリアと速度だ。


楽天モバイル、一体どんなサービス?



 まずは簡単に、楽天モバイルのおさらいを。楽天モバイルは、これまでMVNO(自社設備を持たない携帯電話会社)として運営。ドコモやauから通信回線を借りてきたわけだが、今回新たに自社の基地局を整備。これがいわゆる楽天モバイルの“自社回線”だ。

 今のところ、東京・大阪・名古屋といった大都市圏の一部エリアが自社回線のカバーエリアに指定されており、カバーできていないエリアに関してはau(KDDI)の回線を借りる形でサービスを運営している。



 楽天モバイルの自社回線エリアは、専用ページにアクセスして住所を入力することでチェック可能。たとえば筆者の大阪の住所を入力すると濃いピンクで覆われている。濃いピンクは自社回線、薄いピンクはau回線なので、筆者の住む場所は楽天モバイルの自社回線が入るということになる。

 注目すべきは、楽天モバイルの自社回線は使い放題という部分。「Rakuten UN-LIMIT」とのサービス名で提供しているが、無制限で月々2,980円。しかも一年間は実質無料という太っ腹ぶり。もし、この回線品質がそこそこのものなら、かなりお得というわけだ(※au回線は5GB/月まで)。

 はたして、その実力はいかに?

楽天モバイルは快適そのもの(今のところ)





 さて、今回は楽天モバイルが公式製品としてリリースしている「AQUOS sense3 plus」で通信スピードを見ていく。なお、この「AQUOS sense3 lite」だが、楽天モバイルの公式サイトでは一括29,819円で販売。「Rakuten UN-LIMIT」プランとセット購入の場合、9,500円分の楽天ポイント還元があるので、実質2万円といったところ。いわゆるエントリーモデルだが、そこは今どきの端末。普段づかいには全く問題なく使える。



 質感はメタリックでチープな感じはない。



 ホームボタンは感圧式。充電端子はUSB-C。流行りのワイヤレス充電には非対応。



 イヤホンジャックを搭載。



 カメラはシングルで、おサイフケータイに対応。



 SIMスロットがピンで押す形式ではなく、簡単にツメで開けられる形式なのはありがたい。



 ちなみに、楽天モバイルのSIMカードだが、SIMスロットに入れるだけで自動認識されて、すぐに楽天モバイル回線につながる。



 楽天モバイルは自社回線のみが使い放題なので、自分がいま、自社回線を使えているのか気になるところ。そんな時は、「my楽天モバイル」というアプリでチェックする。トップ画面で緑のバーに「楽天回線エリア」と出ていれば、楽天モバイルの自社回線に接続できている。

 さて、本題のスピードテスト実施。使ったのは、「RBB SPEED TEST」アプリと、「my楽天モバイル」のアプリ内に入っている速度測定。今回は両方を並行して計測してみた。



 結果として、常時安定して高速通信ができることを確認。計測結果を表でまとめてみた。



 下りは、平均で約40Mbps。混雑していない時は70~80Mbps出るので、大手キャリアの4G通信と遜色ない。ただし、上りは常時遅め。平均して10Mbpsとあまり出なかった。

 このように、楽天モバイルは自社回線のデータ通信が使い放題で2,980円と、大手キャリアと比較すればかなりコストメリットがある。さらに、通話に関しても「Rakuten Link」という専用アプリを用いることで「国内通話」がすべて無料に。これは相手が携帯電話・固定回線問わずだ。

Rakuten Linkアプリ

 「Rakuten Link」アプリは、連絡先の同期も可能なので、通常の電話アプリと遜色ないかたちで利用可能。今使っているスマートフォンからMNPで乗り換えて、この「Rakuten Link」アプリさえ使えば、データ通信&通話とも無制限で2,980円で使えるということだ。

 お得感ある楽天モバイルだが、課題としては、iPhoneはじめ多くのSIMフリースマートフォンに公式対応していない点か。

 現状、公式に使用可能と案内されている製品はAndroidスマホのみで合計11種類。手持ちのスマートフォンが楽天モバイルSIMに適合するか否かを調べることができるサイトもオープンしたが、たとえばSIMフリーのiPhone 8は一切の機能が使用不可。iPhone 11は概ね利用できるが、パートナー回線(au)下でSMSが送れないとある。せめて、SIMフリースマートフォンには完全に対応してほしいところ。また、今後、ユーザーが爆発的に増加した場合、通信速度がどのように変化するのかも注目である。

《KT》

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