赤江は「少しイメージが誤解されて世の中に伝わっているのでは?と、担当医の先生が感じているのが、アビガンの副作用についてです」とした上、一度服用したら一生催奇形性のリスクがあるとのイメージが世の中に広がっていると指摘。「妊婦さんは服用できない薬ですが、それ以外の方は、投薬ですので当然、数週間で女性も男性も薬は体から徐々に抜けていくそうです」とつづっている。
さらに、「薬というものの有効性の確認には、十分な臨床試験や治験が必要」としながらも、「患者の本音としては、船が沈むような時、この救命道具は100%安全とは言い切れないので、使用を認めていませんと言われても、そこは使わせて!というのが心情でした」と振り返っている。
自らの現在の状況については「1ヵ月近く部屋に閉じこもっていましたので、体力は落ちていますが、今はほぼ日常が戻ってきています。今しばらく病後の療養をする予定です」と述べた上、「私自身、自分が知り得た事で有益ではないかと思うことは社会に還元できればと思っております」としている。
番組では赤江の報告を受け、アビガンについて2人の感染症専門家の声も紹介。このうち米国立衛生研究所(NIH)の峰宗太郎氏は「アビガンが世に広く出て使われたのは今回が初めて。使われた経験のない薬が目の前の命を救うための緊急的・例外的状況として使われている。広く使ったときにどういう影響があるか確認しなければならないことが多い」と指摘。「赤江さんのお考えでもある、過剰にアビガンを恐れないでというのは一つの意見として重要」としつつも、「臨床試験の結果が出なければ、効果があるかどうか、害があるかないかはまだ分からない」と強調している。