伊藤は、4話のオムニバスのうちの1話「3つの願い」に出演。絶世の美女だという妻と豪邸に住む謎の男、若林和也役を演じる。ある日、若林は、最愛の妻と庭でランチをとっていると、ふとした隙に妻がこつぜんと姿を消してしまう。すぐに警察を呼び、捜査を始めたところで突如電話が鳴る。どうやら妻は誘拐され、犯人は妻と引き替えに、5億円を要求しているようだ。
ところが、警察が若林に本格的な事情聴取を始めると、どうも若林の言動が怪しい。妻に異常な執着を見せているのに、肝心な妻の情報を全くもっていないのだ。警察の疑いが一気に若林に向かった所で、若林が5年前に発見したランプと、それにまつわる奇妙な出来事について語り出す。果たしてこの誘拐事件には、どんな謎が隠されているのか?そして若林は最後に愛する妻を連れ戻すことができるのか!?
ストーリーは、いわばホラー版和製『アラジンと魔法のランプ』といったところだが、結末では恐怖の感覚を味わうことになるという。なお、ランプから登場する魔人役には滝藤賢一、若林を追い詰める刑事役には松角洋平の出演が決まっている。
伊藤は久しぶりの『世にも奇妙な物語』出演について、「『世にも奇妙な物語』は僕ら世代の作品で、また出たいという気持ちがずっとあり、お話しを頂いた時はすごくうれしかったです。今回ご一緒する河野監督とは、『白い巨塔』の時にお世話になっていたので、今回の出演もすごく楽しみにしていました」とコメント。
自身の出演する作品については、「今回の話は『アラジン』のように夢のある物語ではなく、『世にも奇妙な物語』ど真ん中のホラーで、ある種のパラレルワールドを描いています。自分が得をするとどこかの誰かが損をする、要は因果応報というメッセージが込められているのかなと思います」と語り、視聴者に向けては、「本当に大変な時期での撮影になり、少数精鋭で頑張って乗り越えたので、是非楽しみにしてください!」と呼びかけている。
『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』(フジテレビ系)は、7月11日21時より放送。