昨年8月、うつ病のリハビリのため2カ月間の休養をとった名倉。その原因はさらに1年前の2018年6月に受けた「椎間板ヘルニア」の手術だったという。まったく問題なく手術も行われ、痛みもなくなったのだが、その後から名倉が自分を責めるようになっていたという。これについては当時、術後のストレスによる「侵襲」と報じられた。
その後、渡辺は名倉を連れて心療内科の医師に診察してもらうことに。処方された薬を服用後、夫は「普通の活動ができなくなるぐらいボーッとするようになってしまった」という。
「そんな薬を飲んでていいのか」と思った渡辺は、セカンドオピニオンとして別の病院を受診。すると医師から、「(名倉さんには)うつの症状がある」と告げられたのだとか。診断を受けた本人は「そういう病気だったんだと思ったら、ホッとした」と語っていたという。
一方の渡辺は、この先の生活に不安を感じながらも「どうやって治していったらいいのか」「どうしたらこの人が楽に気持ちよくいられるか」を必死で思案。さらに「私が一番、夫のことを観察している。心療内科の先生よりも私の方がきっとわかってる」と語り、「そのときは使命感もあると思うが、もう私しか治せないと思った」と回顧。
そして「ホントに辛かったら仕事はやめても大丈夫だよ。なんとか贅沢しなければ生活もできるよ」と夫に言いながら、覚悟を決めて、夫のこころの病に向き合ったと振り返った。
具体的には、「腫れ物に触るようにというのではなく、(普段と)同じように接した」という。またそれまで弱音を見せなかった名倉が、ヘルニアの手術を受けるときの恐怖など、「弱い部分をすごく話をしてくれた」のだか。渡辺は「それはつらかったね」と傾聴するようにしていたと話していた。