今から約6年前、喉頭がんによる声帯全摘出手術を受けた、つんく♂。この日のトークは異例のスタイルで行われた。彼がパソコンのキーボードを叩くと、横に備え付けられたモニターにその言葉が表示。それを見た黒柳が逐次、質問していった。
この日、つんくは自身を襲った喉頭がんについて振り返り、「きっと100年前の人間なら病気を治す事はできず(自分は)死んでいたんじゃないかと思う」と持論。さらに「声を自由に使えないのは不便だけど今もこうやって生きて、作品を作ったりできている」と語った。
続けて、「不自由さを不憫と思わず、現状がベストだと考えて毎日を楽しく生きようと心がけています」と語ると、黒柳も「それはすばらしいと思います」と心を寄せた。
つんく♂は今後の音楽業界についても提言。「J-POPは世界の中でも少し出遅れている」と切り出し、「今まで培ってきたノウハウを今の小学生たちに伝授し、世界で活躍できるような足場を作っていけたらいいなと思ってます」と展望を明かした。
するとこの後、「『ベストテン』には出たかったです」「ちょうど終わったんです」と、黒柳が司会をしていた『ザ・ベストテン』(TBS系)に出られなかったことを後悔。彼がシャ乱Qとして活動し始めたとき、ちょうど番組が終了してしまったのだとか。
黒柳が「やっぱり『ベストテン』は出たかった?」と問いかけると、つんく♂は「残念です」と本音を吐露しながら、「でもこうやって『徹子の部屋』に何度も呼んで頂き、それだけでも光栄です」と感謝。黒柳も「私も来ていただいて本当によかった」と感激していた。