デビュー後、所属事務所が、いわゆるアイドル路線でマネージメントしていこうという時期があったと明かした菅田。「(当時ついていた)マネージャーの好きなもの(方向)がそこ(アイドル)だった」としながら、菅田本人も「(ファンが)それで喜んでくれたことが新鮮だった」と振り返った。
ただ一方、「羞恥心も出てきた」と心境を吐露。写真集でもうまく笑えなかったり、カメラ目線も照れてしまっていたのだとか。
この後、新しいマネージャーが就任した矢先、映画『共喰い』のオファーが舞い込む。同作は濡れ場もあり、R指定のついている作品。「19歳の菅田が出るには早い」と事務所スタッフが全員反対する中、新しく就いたマネージャーだけ、「菅田くん、これどう思う?やりたいと思う?」と、初めて選択権を与えてくれたのだとか。
これに対し菅田は、「未知の領域に飛び込みたい、ここで“人生変わる感”があった」とし、オファーを引き受けたと回顧。話を聞いていた中居正広は「そこ(『共喰い』)はターニングポイントだね」と反応した。
また当時、菅田の交際女性が『共喰い』の脚本を見た際、「なんでキスするの?」「なんで濡れ場もあるの?」と問いつめてきたという。だが菅田は「ここで踏ん切りをつけないと(役者として)先に進めない」と判断。その女性と別れたうえで撮影に臨んだと語っていた。
映画の中で彼は、狂暴な父の血を引き、自らも暴力的になってしまう自分に葛藤する高校生役を熱演。この演技が認められ、2014年の「第37回 日本アカデミー賞」新人俳優賞に輝いている。