大竹しのぶ、”不自由な時代”に舞台に立つ決意語る「それでもやっぱり芝居をやりたい」 | RBB TODAY

大竹しのぶ、”不自由な時代”に舞台に立つ決意語る「それでもやっぱり芝居をやりたい」

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大竹しのぶ【撮影:こじへい】
大竹しのぶ【撮影:こじへい】 全 5 枚
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 女優の大竹しのぶと俳優の高橋克実が30日、都内で行われた出演舞台『女の一生』製作発表記者会見に、俳優の風間杜夫、段田安則と共に出席した。

 昭和20年4月、太平洋戦争の真っただ中に初演を迎えた同作は、女優・杉村春子が生涯に947回にわたって主人公・布引けいを演じ続けた戯曲。明治38年(1905)から昭和20年(1945)まで、ある女が生きた激動の40年間を描く。

 大竹は、杉村の代表作である「女の一生」と「欲望という名の電車」を挙げ、「残念なことに両方観ていない。どんなお芝居をしていたのか全くわからないので、あまり意識せず、私なりのけいを演じなくちゃいけない。多少のプレッシャーはありますが、大丈夫。頑張ります」と意気込みを述べた。

 杉村とは亡くなる直前にテレビドラマで共演。「(杉村の)体調が悪く、病院からテレビ局にいらしていて、立つこともできないような状態だったのに、台詞を言うとピシッとしてて、やっぱり素晴らしい方だったなと思いました」と振り返った。

 杉村からは「芝居中には空襲警報が鳴り、後ろにお巡りさんが立っていて不当な台詞があるかないかチェックされた」という話を聞き、「そういう中で芝居をしていたのに、あなたは良いわね、自由な時代に生まれて、自由に芝居ができるるんですもの。頑張りなさいね」と声をかけられたという。共演作は結局、未放送に終わった。

 コロナ禍の今は、戦時下とはまた違った意味で自由がきかない時代。「私たちは今、不自由な時代に突入したわけですけど、それでもやっぱり芝居をやりたいと思いました。出来る限りの条件の中で、この布引けいが生き生きと生きられるような芝居をみんなで作っていきたいです」と決意を語っていた。

 一方、大竹の相手役を務める高橋は、「僕はたくさんカツラをかぶらせていただいた。19歳から59歳まで。チラシを配っても『どこに出ているんだ?』と知り合いに言われました。それくらい今回は良いかつらをかぶらせていただきました。終わった後、買い取らせていただこうと考えています(笑)」と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘った。

 高橋は、レギュラー出演していた情報番組「直撃LIVEグッディ!」(フジテレビ系)終了後、初の公の場。自粛期間中の過ごし方に話が及ぶと、「諸先輩方がお芝居ができない喪失感に駆られている頃、毎日『グッディ!』をやってました。結構、普通に忙しかった。先週まで(笑)」と苦笑いした。

 『女の一生』は新橋演舞場で11月2日から開演。

《こじへい》

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