松たか子主演の新ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ/フジテレビ系)の第1話が13日、15分拡大で放送された。
3回結婚して3回離婚したバツ3の女性・大豆田とわ子(松たか子)が、“3人の元夫”に振りまわされながら日々奮闘するロマンティックコメディー。
彼女のことを忘れられない“3人の元夫”として、最初の夫・田中八作を松田龍平、2番目の夫・佐藤鹿太郎を東京03・角田晃広、3番目の夫・中村慎森を岡田将生が演じる。脚本は、『最高の離婚』(同系)や映画『花束みたいな恋をした』を手がけた坂元裕二によるオリジナル。
第1話。建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任し、最初の夫・八作との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている、とわ子。ある日、亡き母親のパソコンを使おうとしたのだが、パスワードが設定されていることに気づく。
「初めて飼ったペットの名前は?」という“秘密の質問”に答えないと開けないようになっていたのだ。どうやら別れた夫のうち誰かが設定したらしく、このパスワード確認をきっかけに、元夫たちが互いに接点を持つことになる。
タイトル通り、初回からすでに3人の元夫が登場。出禁を破り、家に上がり込んでくる。その軽妙でテンポのある会話劇は、名手・坂元ならでは。さらに「悩み事が多い夜は数学の問題を解くことにしている」「靴の中に入った小さい石を靴を脱がずに取り出そうと試みる」など、細かいディテールの積み重ねや、「100円拾って使うのは犯罪だけど100回離婚したって犯罪じゃないからね」「1人で生きていけるけど〇〇〇。〇〇〇の中身は分かりません」といった名言めいた独特なセリフ回しも、真骨頂の1つだ。
さらに今作の特徴は伊藤沙莉によるナレーション。「おしゃれなパン屋にジャージーで入れる大豆田とわ子」「お祝いしてる最中に口内炎が出来てることに気付いた大豆田とわ子」など、視覚的な情報を、逐次言葉で補っている。最初は食傷気味だが、この音声ガイドが、作品の落ち着いた雰囲気を演出。一篇の小説を読み進むかのような感覚に陥る。
そして私生活では波瀾万丈に満ちあふれていながらも、仕事では建設会社の社長として社員に慕われているという、とわ子のキャラクターもユニーク。高橋メアリージュン、石橋静河、瀧内公美と旬どころをおさえているところも今後期待できるポイントだ。
次回、八作(松田龍平)のレストランで慎森(岡田将生)と鹿太郎(角田晃広)が出くわしたところに、偶然、とわ子と唄(豊嶋花)もやってきて……。『大豆田とわ子と三人の元夫』第2話は20日火曜よる9時放送。