昨年のNHK朝の連続テレビ小説『エール』のヒロインを務めた二階堂ふみが、9日放送の『A-Studio+』(TBS系)に出演。その演出担当から意外な真実が明かされた。
笑福亭鶴瓶が同作の演出・吉田照幸監督から聞いた証言によると、『エール』最終話の撮影にあたり、二階堂から「監督、ちょっといいですか」と呼ばれたという。
彼女は吉田監督に「本当に失礼なのだが、最終話をもうちょっと良いものにできないか」と遠慮がちに提案。吉田監督が修正点を聞くと「母親から伝わったものを、自分の子供に伝えていく雰囲気がこの台本にはできていない。その部分をユーモアを持って入れていただけないか」と告げられたのだとか。このリクエストに吉田監督は全て書き直して撮影に臨んだ。
ただこのように台本を書き直した経験は、吉田監督によれば2回目。1回目は志村けんさんとコントを作ったときで、緩く書いてしまった台本を、志村さんに「黙って突っ返された」という。この時のことを思い返した吉田監督は、二階堂の台本書き換え要求について「自分がちょっと(手を)抜くと分かる人がここにもいた。やっぱり本物はいる」と、むしろ感動したことを明かしていた。