「金八は偽善」と言われ武田鉄矢「偽りという字は人のためと書く」　放送時の苦情殺到も明かす

　歌手・俳優の武田鉄矢が14日放送の『ワイドナショー』（フジテレビ系）に出演し、自身が主演を務めたドラマ『3年B組金八先生』（TBS系）の放送当時、視聴者から苦情が殺到していたことを明かした。

　この日の番組で、武田はお笑いコンビ・空気階段と初対面。空気階段の水川かたまりは前回出演時、中学生の頃に母親から「『金八』は偽善だから見るな』と言われたことを明かしていた。

　母親の言うことを聞かずに見て「偽善だと思いました」と語った水川に、武田は「僕は君に何かひどいことをしたか」とぶぜんとした表情を見せたものの、「『金八先生』は放送中からそのうわさはずっとあった。ある学校では『金八先生は見るな』と言われていた。15歳の子が妊娠するとか、中三の子が学校壊すとかというのをドラマにしたわけですから」と明かした。

　武田はまた、「今でこそいい神話しか残っていないが、放送中は大変だった。ロケが終わって帰ってくると、TBSの番宣の電話が全部鳴って、全部抗議の電話だった」と振り返った。これが嫌になった武田がプロデューサーに「普通の作品作りませんか」と持ちかけたところ、「抗議の電話が増えれば増えるほど、数字がいいんですよね」と返されたという。

　武田は水川に対し、金八先生風に「君は偽りというが、偽りという文字は人のためにと書きます。その偽りは人のためだったんじゃないかな」と語った。