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愛知県に建設中の新テーマパーク「ジブリパーク」のオープンが2022年11月1日に決定。このほど、建設途中のエリアが初公開された。
27日に開催された発表会は二部制で開催。第1部には、愛知県の大村秀章知事、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫氏が登壇。スタジオジブリが初めて手掛けた観光動画・キービジュアル「風になって、遊ぼう。」も発表された。そして、11月には、まず「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが開園。「もののけの里」「魔女の谷」は、先行する3エリアの開園から概ね1年後の開園を目指すことも明らかにされた。ほか、「どんどこ森」では「どんどこ堂」と呼ばれる木製遊具が新たに誕生することも紹介された。
第2部では、ジブリパークの宮崎吾朗監督、岡村徹也プロデューサーが登壇。宮崎吾朗監督はジブリパークについて「スタジオジブリにテーマパークを作らないかというご提案は、各所から頂いていました。しかし、ジブリ作品はファンタジーの側面を持ちつつも、現実に立脚するものであり、所謂テーマパークとして再現することに違和感がありました。そんな中、愛知県さんから良いお話を頂いたという背景があります。今回、愛・地球博記念公園内の未利用の土地などにジブリパークが入らせてもらっています。公園に思い出や思い入れがある人はたくさんいるので、ジブリパークができることでそれらを壊したくはなかったのです」と語った。
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さらに、建設途中の現場が初公開。「ジブリの大倉庫」は、かつて温水プールだった施設の大空間を活かし、屋内の街であるかのような演出をしており、三鷹の森ジブリ美術館の約3倍の広さを誇る。展示物としては、『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)に登場するアリエッティとその家族が暮らす家や、彼女たちの目線でみた植物が、大きなセットで再現されている。また、『天空の城ラピュタ』(1986年)より、廃墟となったラピュタの庭園を再現した「天空の庭」や、空飛ぶ巨大な船が全長およそ6mのスケールで設置されている。その他、子どもたちが映画『となりのトトロ』の世界で遊べる部屋も準備されている。
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「青春の丘」には、『耳をすませば』(1995年)より「地球屋」、その玄関前にはロータリー広場が登場。また、『猫の恩返し』(2002年)から「猫の事務所」が木造平屋建てで再現。家具や小物がミニチュアサイズで制作されている。「どんどこ森」は『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心とした昭和の田園景観がイメージされているとのこと。