韓国ドラマ『結婚白書』イ・ジヌク、イ・ヨニが結婚準備に奮闘するカップルに! | RBB TODAY

韓国ドラマ『結婚白書』イ・ジヌク、イ・ヨニが結婚準備に奮闘するカップルに!

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韓国ドラマ『結婚白書』イ・ジヌク、イ・ヨニが結婚準備に奮闘するカップルに!
韓国ドラマ『結婚白書』イ・ジヌク、イ・ヨニが結婚準備に奮闘するカップルに! 全 4 枚
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2022年5月23日からNetflixで韓国ドラマ『結婚白書』の配信がスタートした。

仕事で順調にキャリアを積み、まわりからも信頼を寄せられている30代のカップルが結婚を決意。人生で最高にハッピーな時を迎えたかのように見えたが、結婚の準備をしながら直面するさまざまな困難を描いていく。

新郎役・ソ・ジュニョンを演じるのは『ボイス2~112の奇跡~』(2018)『ボイス2~112の奇跡~』(2019)でダークな役柄を演じたイ・ジヌク、新婦役・キム・ナウンを演じるのは『ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌』(2020)で刑事役を演じ、新境地を見せたイ・ヨニ。

各話は40分足らずでサクッと観ることができる本作。すでに4話配信されているが、早くも無事に結婚式までたどり着けるのか不安要素が盛りだくさんだ。結婚を控えた人はもちろんのこと、結婚したのは遠い昔のこと…という人など、さまざまな世代から共感を得られそうな『結婚白書』について紹介しよう。(以下、ネタバレあり)


イ・ジヌク&イ・ヨニが直面する「そろそろ結婚するタイミング?」



ジュニョンの猛アタックで交際することになった二人


ソ・ジュニョン(イ・ジヌク)とキム・ナウン(イ・ヨニ)は交際して2年のカップルで、順調に愛を育んできた。ナウンに猛アタックしてきたジュニョンの情熱にほだされて交際を始めた二人。ジュニョンは36歳、ナウンは32歳で、そろそろ結婚しても良いタイミングなのでは…と思っているのだが、ジュニョンがプロポーズをしてくれる気配はない。

自分に惚れ込んできたジュニョンと付き合うことで、常に二人の関係では優位に立っていると思っていたナウンだが、プロポーズをしてこないジュニョンに焦りを隠せなかった。

第1話では、長年交際を続けてきたカップルが直面する「そろそろ結婚するタイミング?」と考える第一関門が描かれる。

ジュニョン&ナウンは、お互いを大切に想いやり、仕事も一生懸命こなして周囲からの信頼も厚い二人。とても好感が持てるカップルだ。

同僚の結婚式に出席するなど、ジュニョンとの結婚を意識し始めたナウン。デート中に仲良くベンチに座る老夫婦を見て、ジュニョンと結婚をして歳を重ねることを想像していた。

しかしここで面白いのは、ナウンの同僚で離婚歴がある先輩・ヒソン(ファン・スンオン)と、まだまだ結婚なんて先の話と考える後輩・スヨンの発言だ。

3人が同僚の結婚式に出席し、新郎新婦を見つめてナウンが「最高だろうな…」とつぶやくと、「まさか。離婚歴のある私から言えば、なぜ結婚したんだろうということ」とヒソンはぶった切り、スヨンは「結婚は計算が合った時にするもの」と冷静に言い放つ。今どきの女性らしい発想で、結婚式で話すには似つかわしくないシビアな会話が面白い。

ジュニョンとの結婚を夢見るナウンに対して、離婚経験者でありながら決して結婚を否定しないヒソンは「そうね。確かに結婚するタイミングかも。相手に殺意が芽生え始めたら離婚すればいい」とアドバイス。言葉はハードだが、なかなか的を射ている。

重ねてヒソンから「絶対こちらから結婚の話をしてはダメ!」とくぎを刺されるナウンは、ジュニョンの出方を待つ。そしてとうとう、ジュニョンがサプライズを企画してナウンにプロポーズ。歓喜の涙を流すナウンだったが、第1話の最後、野球好きのジュニョンが友人のミヌ(ソン・ジヌ)とテレビで始球式を見ながら「友よ、気を引き締めろ。祭りは終わった。戦争が始まる」と言われることで、波乱万丈な物語の展開を予感させた。


一筋縄ではいかない、両家の母親たち



ジュニョンからプロポーズされ、有頂天のナウンだが、やらなければならない多くのことが待ち構えていた。最初の難関は、両家の顔合わせだ。

ナウンの母親を演じるのは、多くの作品で母親役を演じているキム・ミギョン。そしてジュニョンの母は、Netflixで配信中の韓国ドラマ『明日』で主人公の母親を演じているユン・ユソン。
第2話では、母親役として定評のある二人が、静かなバトルを繰り広げる。

「娘を持つ母親」を演じたら右に出る者はいないキム・ミギョン。『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』でも、パク・ミニョンの母親役として強烈な印象を残したが、本作でも爪痕を残しそうな雰囲気だ。

ユン・ユソンも母親役としておなじみだが、今回はおしゃれで気が強い女性を演じる。息子のジュニョンに対してもクールに接し、顔合わせではコートを肩にかけるスタイルで登場。「両家の顔合わせで、それはちょっとないんでは?」と感じたが、案の定、ミギョンが演じるナウンの母を刺激する。

2人の母親が、品位を保ちつつも言葉でバトルを繰り広げる模様は、なかなかスリリングだ。危うい場面もいくつかあるが、ジュニョンとナウンは、あらかじめ二人の間で決めておいたサインを駆使し、なんとか乗り切る。

結婚とは本人同士だけでなく、家と家が深く関係してくるものだと改めて実感するのが第2話。初顔合わせはなんとか乗り切ったが、このまま平穏無事に結婚式当日を迎えることができるのだろうか?


ジュニョンのお金問題が勃発!?



真面目でナウンのことを心から愛するジュニョンだが…


そして結婚問題を進めるにあたり、最も重要な課題となるのがお金だ。第3話では、お金の問題をどうクリアしていくのかに焦点があてられる。

ナウンは、ジュニョンがいくら稼いでいるのか、貯金はいくらあるのかしっかりと確認したことがないことに気付く。そのことを同僚たちに話すと「ありえない」とのけぞられる。

会社の女性上司から「結婚してみたら夫の貯金がほぼなかった」という話を聞くナウン。「結婚してすぐに通帳と公認認証書を預かった」と語る上司に、ナウンは複雑な表情を見せる。

一方で、ジュニョンは職場の先輩たちに結婚生活の過酷さをしつこいぐらいに聞かされていた。「お前が守るべきものは2つ。財布のひもと公認認証書だ!」と強く言い聞かされる。

韓国ではインターネットでの取引はすべて「公認認証書」が必要となる。金銭的な情報が分かってしまう「公認認証書」はとても重要なもので、ジュニョンの先輩たちは、自分のプライベートな部分を絶対に妻に知られないようにしなくてはならないときつく説いているのだ。

「財布のひもと公認認証書を妻に渡してしまったら、わずかな金に執着するようになり、せこい人間になっていく」と熱弁をふるう先輩たちをみてジュニョンも複雑な表情を見せる。

男性と女性、それぞれの立場で結婚生活の難しさや厳しさを語る人たち。「それ、あるよねー」と大きくうなずく人も多いことだろう。

そんなまわりの雑音…ではなくアドバイスを受けて、ジュニョンとナウンがどんな結論を導くのか。

お金の話を言い出せないナウンに対し、ジュニョンは、結婚してもこれまでどおりお金の管理は各自で行っていこうと提案する。一件落着したかのようにみえたが、二人の間で何かすっきりしないものが残ってしまう。

まわりの意見に耳を傾け、自分の意思で行動するナウン


そんなナウンが取った行動は、自分の貯蓄額をまとめたものをジュニョンに渡すこと。自身のお金事情をすべてオープンにすることで、ジュニョンにも同様の行動を求めたのだ。しかしそんな折、ひょんなことで見てしまったジュニョンの支払い明細書を目にしたナウンは、驚きを隠せない…。

最もシビアで重要な問題となるお金をテーマにし、ジュニョンのお金事情が明らかにされないまま第3話は終わった。

ジュニョンが好きな野球に関する言葉が各話のタイトルとなっており、「始球式」「サインミス」「セーフティーバント」と3話が配信されたが、今後どのような展開になっていくのか。

これまでのところ、ジュニョンもナウンも、まわりの意見にきちんと耳を傾けるが、最終的に自分の意思で物事を決めることができる、とても賢い二人に思える。

そんなクレバーな二人は、困難が待ち受ける「結婚への道」をどう乗り切っていくのか。優しいまなざしで見守りたい。



※Netflixシリーズ『結婚白書』独占配信中

■筆者プロフィール
咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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