韓国ドラマ『社内お見合い』アン・ヒョソプ、キム・セジョンら、主要キャスト4人の魅力を解説 | RBB TODAY

韓国ドラマ『社内お見合い』アン・ヒョソプ、キム・セジョンら、主要キャスト4人の魅力を解説

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韓国ドラマ『社内お見合い』アン・ヒョソプ、キム・セジョンら、主要キャスト4人の魅力を解説
韓国ドラマ『社内お見合い』アン・ヒョソプ、キム・セジョンら、主要キャスト4人の魅力を解説 全 3 枚
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Netflixで好評配信中の韓国ドラマ『社内お見合い』。キム・セジョン&アン・ヒョソプ、ソル・イナ&キム・ミンギュによる2組のカップルが繰り広げるラブコメディーだ。



研究員としてジーオーフード食品開発1チームに勤務するシン・ハリ(キム・セジョン)と親友で財閥令嬢のチン・ヨンソ(ソル・イナ)。

ジーオーフードの社長でハーバード大学を卒業した財閥御曹司のカン・テム(アン・ヒョソプ)とジーオーフード秘書室長であり、テムの秘書のチャ・ソンフン(キム・ミンギュ)。

いわゆる王道のラブコメディーで「この展開、あるよねー」と思いながらも一気見してしまう魅力がある。それは出演している4人がそれぞれ魅力的だからだろう。今回はこの4人の魅力について語ってみたい。(以下、ネタバレあり)



ラブコメのお約束「ナルシスト御曹司」を演じるアン・ヒョソプ



コメディーセンスも抜群のアン・ヒョソプ


ジーオーフードの社長でハーバード大学を卒業した財閥御曹司のカン・テムを演じるアン・ヒョソプ。登場シーンから、ただ者ではない雰囲気を漂わせている。仕事ができ容姿も完璧、自分に100%の自信を持っている「ナルシスト御曹司」は、いわばラブコメの定番だ。

なんといっても185cm越えの高身長が目をひく。女性として決して小柄ではない相手役のシン・ハリを演じるキム・セジョンと並んだ時の身長差にキュンとくる人もいるだろう。

しかし動揺した時やイライラした時に、髪の毛を触って整える癖は、ナルシストそのもの。どことなく『キム秘書はいったい、なぜ』のパク・ソジュンの面影を見てしまうのは筆者だけだろうか。

イケメン御曹司なのに、時に雑な扱いを受けるテム。このドラマでは、ヒョソプのコメディアンぶりが、なかなかのものなのだ。

まず相手役のハリがテムに対して、しばしば乱暴な行動をとる。それは2人の交際をまわりにひた隠しにしなければいけないため、やむを得ないことなのだが、テムが見ていたタブレットをハリが勢いよく叩き落としたりするなど、なかなか激しい。「社長に普通そんなことするか?」とでも言いたげな、あっけにとられるテムの表情が非常に面白い。

またある時は、ジーオーフードの社長であることを隠していたことから、ハリの両親に「社長は人使いが荒い、ひどい人なんでしょ」と面と向かって悪口を言われてしまう。ハイスペック男子なのに、ドラマの中では、意外と踏んだり蹴ったりなのだ。

もちろんドタバタだけでなく、ハリと出会ったことで成長していくテムの姿をヒョソプは丁寧に演じている。両親を幼い頃に交通事故で亡くし、心に傷を受け、気難しい性格だったテム。そんなテムがハリによって、本来の優しい性格が表に出てくるのを見ていると、心がじわーっと温かくなる。





多彩な顔を見せるヒロイン、キム・セジョン



研究員としてジーオーフード食品開発1チームに勤務するシン・ハリ(キム・セジョン)は、貧しい家庭に育ちながらも両親と弟の4人で仲良く暮らしている。

親友の財閥令嬢、チン・ヨンソ(ソル・イナ)のお見合いをぶち壊すためにひと肌ぬぐなど、お人よしで情に厚く、仕事熱心で家族思いの女性だ。

本作では、ハリを演じるキム・セジョンの顔芸や体当たり演技など、そのコメディエンヌぶりが際立つが、実はそれだけにとどまらず、彼女のあらゆる魅力が作品を通じて堪能できる。

これまでのラブコメのパターンとしては、思いがけない状況で財閥御曹司と出会った庶民の女性が、最初は恋心がないものの、次第に惹かれあい恋人同士になるが、周囲に反対されて自分から身を引く…という展開が多い。



ハリも似たような道を歩むわけだが、今回は少しだけ勝手が違う。具体的なシーンを挙げると、テムの祖父から交際を反対され「ジーオーフード食品を退職しろ!」と迫られるものの、「それはおかしいです。私がこれまで会社にどれだけ貢献してきたか、ご存じないのですか?」と、数々の功績を並べ、立ち向かっていく。自分が務める会社の会長を目の前にして、臆することなく正論をぶちまけるたくましいハリがかっこいい。

そしてテムの祖父となんとか打ち解けたいと、入院している祖父をハリが見舞うシーンがある。最初は苦虫をかみつぶしたような顔をしていたテムの祖父が、ハリの話術とテレビ番組を見ながら一緒に歌を歌っている姿を見て(しかも歌がとても上手!)知らず知らずのうちに笑顔になっていくのだ。

筆者はこのシーンがとても好きなのだが、「もしや、プライベートのセジョンもこういう人なのでは?」と感じてしまうほど、ナチュラルな演技をみせている。

そしてかわいいだけではない。物語の後半でハリはテムと一夜を共にする。そこではこれまでみてきたセジョンのコメディエンヌぶりは消え、女性としての色気や美しさを見ることができる。

1つの作品で、これだけ多彩な顔を見せることができる女優は、なかなかいないのではないだろうか。


ポーカーフェイスのイケメン秘書を演じるキム・ミンギュ



ジーオーフード秘書室長であり、カン・テムの秘書も務めるチャ・ソンフン(キム・ミンギュ)。幼い頃は児童養護施設で育ったが、テムの祖父に引き取られ、カン家でテムと兄弟のように育ってきた。

感情を表に出さず、冷静沈着なところは秘書にぴったりだが、そんなソンフンがヨンソに一目惚れすることで、人生が一変する。

ソンフンを演じるキム・ミンギュは、涼やかな目元が印象的な爽やかなイケメン。ドラマの中で、ポーカーフェイスではあるものの、時折見せる笑顔に目が釘付けになる。

物語ではテムやヨンソに振り回される役どころとなるが、テムと並んだ時の華やかなこと! こんな社長と秘書は世の中にいないだろう…と突っ込みを入れたくなるが、これが韓国ドラマの醍醐味だとつくづく思う。

そしてヨンソとのロマンス、それに伴うドタバタ劇でも、ミンギュの存在感はしっかりと示されている。今後楽しみな俳優の一人だ。


クールビューティー、ソル・イナが見せる新境地





ハリの親友で、財閥令嬢のチン・ヨンソを演じるソル・イナ。キム・セジョンとは対照的に、クールビューティーという表現がぴったりの美しさで目をひく。かつてドラマ『チェックメイト!~正義の番人~』(2019年)で秘書役を演じ、抜群のスタイルを披露していたのも記憶に新しい。

今回は少し変わった財閥令嬢を演じるヨンソ。いわゆる「階級が違う」とされる庶民のハリのことを心から大切にし、ハリの両親に対しても自分の親のように尊敬の念で接している女性だ。

ヨンソには父親がいるが、かつて母親を家から追い出した父に対して良い印象を持っておらず、良い関係ではない。しかし一人娘のヨンソは、いずれ父親の会社を継がなければならず無理やり見合いをさせられていた。その環境に嫌気がさしてヨンソは家を出てしまうのだ。

父親が所有するブラックカードを自由に使える生活のほうが楽に決まっているのに、あえて籠の外に出ることを決意するヨンソ。盗撮魔に狙われたりするなど、さまざまな世間の荒波を体験するが、たくましく一人暮らしを続ける。

「財閥」という自らの環境が異常なものだということをよく知っており、ハリやハリの家族と仲良くすることで、一般家庭の温かみを知っていくヨンソは、とても賢明で聡明な女性なのだ。

そんな中出会ったのが、テムの秘書のチャ・ソンフン(キム・ミンギュ)だ。お互い一目惚れだったのだが、テムとの見合いの場にハリを送り込んだことで、ヨンソとソンフンの関係も順調には進んでいかない。

しかしヨンソのピンチの時にはソンフンが登場し、助け船を出す。そんな時の二人の掛け合いは、まるでコントだ。特にトイレを探し求めて二人で右往左往する姿は、爆笑ものだ。

ポーカーフェイスで感情を表に出さないソンフンに対して、ヨンソはしばしばヤキモキし、イライラしてソンフンに当たりちらす。そんな時は高飛車で財閥令嬢っぽさが出てしまうのだが、憎めないかわいらしさがある。ちょっととっつきにくい美しさのイナが、この作品で新境地を見せたのは、間違いない。

雨がハリとテムの絆を深くする


お約束の展開が満載の本作だが、やっぱりラブコメは楽しい。改めてそんな気持ちにしてくれる本作。元気が欲しい時、温かい気持ちになりたい時に見るのにふさわしい作品だ。

※Netflixシリーズ『社内お見合い』独占配信中

■筆者プロフィール

咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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