韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ヨンウの敵は誰? 最終話に向け注目すべき点とは? | RBB TODAY

韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ヨンウの敵は誰? 最終話に向け注目すべき点とは?

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韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ヨンウの敵は誰? 最終話に向け注目すべき点とは?
韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ヨンウの敵は誰? 最終話に向け注目すべき点とは? 全 3 枚
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Netflixで好評配信中の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、パク・ウンビンが演じる、自閉スペクトラム症で類まれな才能を持つ弁護士、ウ・ヨンウが、さまざまな人たちに支えられながら成長していく物語だ。

いよいよ2022年8月18日(木)に最終話が配信となり、物語も佳境を迎えている。

ヨンウのまわりには、心の優しい人たちがいる一方で、ヨンウの能力に嫉妬し、陥れようとしている人物がいる。

そして父・グァンホが新たに直面する問題など、最終話にむけて大きく事態が動きそうだ。今後どのような展開となっていくのか、気になるところを考察してみたい。(以下、ネタバレあり)


ヨンウを陥れようとする 腹黒策士、クォン・ミヌ



ミヌの嫌がらせにくじけないヨンウ


ハンバダで、ヨンウが同じチームで働いているクォン・ミヌ(チュ・ジョンヒョク)は、シニア弁護士のチョン・ミョンシク(カン・ギヨン)やロースクール同期のチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)と違い、ヨンウを敵視している人物だ。

自閉スペクトラム症に対して偏見を持ち、なおかつ優秀なヨンウに対して劣等感を持つミヌ。スヨンに「腹黒策士」と不名誉なニックネームで呼ばれているだけあって、自身のキャリアのためなら手段を選ばない人物だ。

ヨンウを陥れようとあらゆる策を練るものの、いまのところ失敗に終わっている。運がヨンウに味方しているところもあるし、彼女自身も負けていないのだ。

しかし、ライバル法律事務所であるテサンの代表弁護士、テ・スミ(チン・ギョン)が、ヨンウの母親ではないかという情報を手に入れたことで、ミヌは大きな賭けに出る。

スミは、そのネタを持ってきたミヌを利用しようと、どのような形でもいいから、ヨンウがハンバダを辞めればテサンに引き抜くと約束する。

実はミヌの実家は、経済的に苦しいということが、第13話『済州島の青い夜1』で明らかになっている。この回ではスヨンに優しくするなど、これまでの腹黒策士と違った爽やかな面を見せたりもしている。

もしかして、スヨンを味方につけることでヨンウを陥れようとしているのか。実際スヨンは育ちが良いため、コロッと男性に騙されてしまうことが証明済みなのだ。(※第11話を参照)

いくらなんでも、そこまでミヌがどす黒い腹を持った人物でないことを願わずにいられない。果たしてミヌはヨンウの敵なのか味方になるのか。最終話に向けて注目していきたい。


シングルファーザー、グァンホの葛藤



父の質問に時折困惑の表情を見せるヨンウ


父であるウ・グァンホ(チョン・べス)は、シングルファーザーとしてヨンウを育ててきた。当初、ヨンウの母親は早くに亡くなったのか…と思ったが、第8話『ソドク洞物語2』で、ヨンウの母親は、テ・スミであることが明らかになった。

グァンホは、かつて名門ソウル大学で法律を学び、司法試験を勉強していた。ヨンウが幼い頃、法律書に触れていたのは、グァンホの学生時代の書物だったのだ。

同じ大学で学んでいたグァンホとスミは恋に落ちるのだが、農家出身のグァンホとテサン法律事務所・創立者の娘のスミが結ばれることはなかった。グァンホとの間に子どもを授かったスミは、自身の恵まれた環境を捨ててまでグァンホと結婚する気がなかったのだ。

しかしグァンホは、スミとの間に授かった子を諦めきれず、スミの前から完全に姿を消すことを約束して子どもを引き取る。こうしてヨンウとの2人暮らしが始まったのだ。

物語が展開していく上で、グァンホが自閉スペクトラム症のヨンウの子育てに悩みながら格闘してきたことが垣間見れる。なかなか言葉を話さない、名前を呼んでも振り向かない、グァンホが落ち込んでいても共感をしてくれないヨンウに対して、さぞかし孤独を感じたことだろう。自閉スペクトラム症の子を持つ親のリアルが、丁寧に描かれている。

そしてグァンホの子育てが果たして正しかったのか、ヨンウが大人になり弁護士となってから再び考えさせられることになる。

例えば、ロースクールを優秀な成績で卒業したにも関わらず、なかなか就職先が決まらなかったヨンウを心配したグァンホは、大学時代の後輩でハンバダ法律事務所の代表者、ハン・ソニョン(ペク・ジウォン)に就職を頼みにいく。いわゆる「コネ入社」だ。

この件が、腹黒策士・ミヌに知られて騒動になり、経緯を知ったヨンウはプライドを傷つけられ、怒りに震える。そしてグァンホと言い争いになり、大きな親子喧嘩に発展するのだ。

結局この出来事をきっかけにして、グァンホはスミが産みの母親だとヨンウに告白するのだが、ヨンウはいつまでたっても誰かの世話にならなければならない自分自身に対して悲しい気持ちを抱いただろう。

そしてグァンホも、もし自分が司法試験を諦めず弁護士になっていたら、ヨンウと一緒に働くことができたのに…とかつて自分が下した決断を後悔するようになる。

再びスミがグァンホの目の前に現れたことで、グァンホは心をかき乱されることになる。かつて自分の身を守るために、グァンホやヨンウを捨てたスミは、またしても自身のキャリアの邪魔にならないように、ヨンウをテサンのボストンオフィスへ赴任させようと提案をしてきたからだ。

法務部長官候補として名が挙がっているスミの考えを見抜いたグァンホは、その提案に怒りをぶつけるのだが、スミに「ヨンウにかかりつけの医師やカウンセラーはいるのか?」と問われ「必要なことは全部自分がやった。ヨンウは一人で生活できる」と言い切るものの、果たして本当にそうだったのかと自問自答する。

さりげなくヨンウに尋ねると「他人の考えが把握できない時や自分自身の気持ちが分からない時など、専門家がいたらいいなと時々思いました」という答えが返ってくる。そうした気持ちを父親である自分に言わなかったヨンウに、グァンホはますます複雑な想いにかられるのだ。

シングルファーザーとして、厳しい経済状況の中でも頑張ってヨンウを育ててきた自負があるグァンホ。しかしスミが言っていることも正しいということを痛いほど理解しているはずだ。

ヨンウにアメリカへ行くように勧めるのか、それとも韓国でこれまでどおり二人で頑張っていくのか。その決断によっては、ヨンウとイ・ジュノ(カン・テオ)の恋愛問題にも大きく影響が出るだろう。

いずれにしても最終話に向けて、ヨンウの身辺に大きな変化が起きそうな予感がする。どのように決着するのか見逃せない。

※Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中

■筆者プロフィール

咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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