韓国ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で主演!活躍目立つ注目俳優 イ・ソンミン | RBB TODAY

韓国ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で主演!活躍目立つ注目俳優 イ・ソンミン

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韓国ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で主演!活躍目立つ注目俳優 イ・ソンミン
韓国ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で主演!活躍目立つ注目俳優 イ・ソンミン 全 3 枚
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Disney+(ディズニープラス)で2022年10月26日から配信されている韓国ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で主演を務めてるイ・ソンミン。

ベテラン俳優として数々のドラマに出演してきたソンミンだが、昨今の活躍ぶりが目覚ましい。舞台俳優としてデビューし、2010年に放送されたコン・ヒョンジュン&イ・ソンギュン出演の『パスタ~恋が出来るまで~』で、レストランの雇われ社長を演じて注目された。

イ・ソンミンとはどんな俳優なのか? 過去の出演作を通じて筆者が感じた俳優像に迫ってみたい。

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外見から微妙なしぐさまで、リアルさを追及する細かい演技



刑事の雰囲気を上手く醸し出しているイ・ソンミン


ソンミンの名を日本に広く知るきっかけになったのは、2014年放送の『ミセン-未生-』だろう。イム・シワンが演じるチャン・グレを導く上司・オ課長(のちにオ次長)で視聴者の共感をさらった。

若干ワーカホリックで、時には怒鳴り散らすこともある熱い商社マン。信念を曲げず自分の仕事に誇りを持ち、何より部下思いのオ課長をソンミンは熱演していた。

腕まくりをしてパソコンに向かう姿、自分が手掛けた仕事が成功した時のはしゃぎぶり、そしてさりげなく部下を思いやる言葉の数々。会社勤めをしたことがある人なら「いるいる、こういう上司!」と思うのではないだろうか。

本作での最初の登場は、海外出張から戻ったばかりなのにクライアントとの打ち合わせに向かう羽目になったシーン。目を血走らせ、熱血商社マンぶりをアピール。登場から強烈なインパクトを残した。

チャン・グレの成長を描くお仕事ドラマではあるのだが、ソンミンが演じるオ課長の存在感があまりにも大きいので、中間管理職の奮闘を描くお仕事ドラマという見方もできるほどだった。実際に本作を視聴した人の感想を見てみると「これ、オ課長の物語だよね」という意見も少なくない。

『刑事ロク 最後の心理戦』においても、リアルさを追及する姿は健在だった。現場一筋の刑事として定年を迎えようとしているテクロク。ボサボサのヘアースタイルによれよれのシャツ。コンビニへたばこを買いに行っても振り込め詐欺犯を見つけてしまうシーンでは、実際の刑事を見たことはないけれど「こういう感じなんだろうな…」と想像できるリアルさがあった。ため息をつきながらタバコをくゆらす姿は、刑事そのものだ。

ソンミンの演技を見ていると、役を与えられるたびにその仕事を実際に体験しているのではないかと感じるぐらいのリアルさを感じる。見た目から細かいしぐさまで気を配るのがイ・ソンミンという俳優なのだ。


1対1の演技で、抜群の見せ場を作る俳優



『未成年裁判』では、上昇志向の強い判事役を演じた(C)Swann Studio/Netflix


今年2月に配信されたNetflixドラマ『未成年裁判』(Netflixシリーズ独占配信中)では、主人公のキム・ヘスが演じる少年事件を扱う判事シム・ウンソクの上司、カン・ウォンジュン役を演じたソンミン。疑問に思ったことは徹底的に追及していくウンソクと対立し、とことん馬が合わない役どころだった。

ソンミンが演じたウォンジュンは、判事として優秀ではあるものの上昇志向が強く、政界進出を狙っている人物。まさに出馬しようと準備をしていた矢先に有名進学校に通う息子の不祥事が明らかになる。一時はその不祥事をもみ消そうとしたが、土壇場で判事としてあるべき姿を思い出し、政界進出を諦めて判事を辞職することを決意する。

判事として最後の日、裁判所をあとにするシーンで、キム・ムヨルが演じた部下の判事、チャ・テジュと1対1でやり取りをする場面が非常に印象的だった。

出世をすることに意欲を出していたウォンジュンだが、かつては事件を起こしてしまった少年たちを熱心にフォローする判事だった。

部下として赴任してきたテジュは、その昔非行に走り少年院にいた過去があり、出所してからウォンジュンが面倒を見ていた少年だったのだ。「過去の出来事は、時に人を傷つけることもある」とその時の少年だったことに気付きながらも、知らないふりをしていたウォンジュン。そんな2人が過去としっかり向き合う、最初で最後のシーンだった。

不祥事で判事を辞するウォンジュンに、たった一人付き添ったテジュとのやり取りは、胸に熱くこみあげてくるものがあった。静かに目で訴え、絶妙な間で視聴者を惹きつけるソンミンは、1対1の演技で抜群の見せ場を作ることができる俳優なのだ。

『刑事ロク 最後の心理戦』で1対1の演技といえば、最終話のチン・グ演じるクク・ジナンとの対決シーンが該当するだろう。刑事として本来あるべき姿を取り戻すよう、必死にジナンを説得するテクロク。この時も絶妙な間の取り方、鋭い視線など迫真の演技に視聴者はくぎ付けになったことだろう。

コーヒーを飲みながら観ていても、思わずカップを持つ手が止まるほど見入ってしまう演技をする俳優。それがイ・ソンミンなのだ。

※『刑事ロク 最後の心理戦』
ディズニープラス スターにて独占配信中
(C)2022 Disney and its related entities

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■筆者プロフィール

咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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