漫画家の浅野いにおが、12日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。漫画の販売部数が下がり続けていることを明かす場面があった。
この日は、竹中直人、斎藤工、浅野いにおが番組に登場し、トークを展開。この3人は、3月17日(金)に公開される映画『零落』で監督、主演、原作者として関わっている。
『ソラニン』『おやすみプンプン』など、ヒット作を生み出してきた浅野。しかしここ10年では販売部数が下がり続けており、はじめは数字の動きを気にしていたが、最近はあまりこだわらなくなったという。
販売部数が下がっていても何故か年収は変わらず、その理由をよく調べてみたところ、浅野の漫画が海外で売れていることがわかったという。浅野は「自分の作品ってもともとマイナー寄りだから、ハードロックのバンドが世界中のファンをかき集めればすごい人数になるみたいな感じで、世界中に翻訳していけば、しばらくはこの作風を続けられるのかな」。
さらに浅野は、創作においてモチベーションを変えていくことも重視しているそう。売れることは1つの正しさではあるが、数字にこだわっているといつか必ず「負ける時がくる」と持論を展開。「そんなのもたないから、違う部分に良さを見出さないとダメだなって」と仕事との向き合い方を語っていた。