NHK連続テレビ小説『らんまん』感謝祭が高知で開催!松坂慶子らが名場面の裏側明かす | RBB TODAY

NHK連続テレビ小説『らんまん』感謝祭が高知で開催!松坂慶子らが名場面の裏側明かす

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 現在放送中のNHK連続テレビ小説『らんまん』。31日、物語のモデルとなった牧野富太郎博士のゆかりの地・高知県内にて「『らんまん』感謝祭in高知」が実施された。

 約600人の観客が高知市文化プラザかるぽーと大ホールに集まる中、槙野タキ役・松坂慶子、脚本の長田育恵と小原和樹アナウンサーが登壇。イベントでは、それぞれが名場面と制作の裏側を解説する一幕もあった。今回は、その一部を紹介する。

◆5月4日に放送された第24回で、万太郎がタキに峰屋を継がず、東京へ行くことを告げるシーンについてタキ 「わしは、決しておまんをゆるさんぞね……」というシーンについて

松坂:演じていて先祖代々受け継いできたものを守っていってほしいという気持ちと、好きなことに取り組んでほしいという気持ちで板挟みでした。峰屋を捨てていくのかと、先祖の思いもあるので、覚悟して生きていきなさいという気持ちを込めました。

長田:タキの、万太郎への最後の贈り物として書きました。優しく送り出していたら、万太郎は覚悟を持てていなかったと思います。「許さない」という言葉に込められた愛情と最大限の励ましです。

松坂:普段、生活していて感情があふれ出てくることは少ないのですが、このシーンは自然と感情があふれてきました。胸がツンとして、とても不思議な体験でした。

◆6月19日に放送された第56回で、寿恵子が高藤を振り、万太郎のもとへ行くシーンで寿恵子が「約束して 図鑑、必ず完成させてください」というシーンについて

長田:これは人が人生で一度だけ交わす重要な約束です。寿恵子が自分からこの約束をさせたことに大きな意味があります。二人はまだこの頃、その約束がどれほど大変なことかわかっていなかった。それでも決めたんです。二人の人生の指針になった大事な瞬間です。

松坂:竹雄がまず一生懸命支えて、その後寿恵子さんと一緒になれて万太郎は人に恵まれていますね。

◆6月30日に放送された第65回で、タキと万太郎、寿恵子、竹雄、綾がヤマザクラの接ぎ木を見にいったシーンでタキ 「楽しみじゃのう......いつか、この桜が咲き誇るがか......!ああ、らんまんじゃ......!」というシーンについて

松坂:「らんまん」という言葉を言わせてもらえてびっくりしました。タキさんは波瀾万丈な人生でしたが、孫たちみんなの花開いていってくれる未来を想像して、とても幸せだったと思います。

長田:タキは江戸時代の象徴のような人です。タキがいなくなることは、一つの時代が終わるということ。このシーンではタキが過去の追憶に生きるのではなく、一つの時代は過ぎ去るけれど、次に広がる未来を想像することで、去りゆくタキが残す精いっぱいの祝福という意味でこのセリフを書きました。万太郎、寿恵子、竹雄、綾が子どもたちと花見をしている映像はタキの思い描く未来なので、誰も知らないはずなんです。タキの「らんまんじゃ……!」のセリフの言い方でどれだけ素晴らしい未来を想像しているかが分かります。朝ドラの放送時間は忙しい時間帯なので、何かしながら音声だけ聞いている方もたくさんいらっしゃると思います。他のドラマに比べて音の力が朝ドラは大事だと思っています。このセリフの響きだけでも、ものすごく大きな勇気になったのではと思います。

松坂:さすが脚本家さんは音の考えも深いですね!

◆視聴者へのメッセージについて教えてください

長田:最終回まで万太郎、寿恵子と、二人を取り巻く登場人物含めて、それぞれの人生が咲き誇る物語です。これから夢を実現していく姿を、視聴者のみなさまに楽しみに見守っていただければと思います。

松坂:体の弱かった万太郎が、植物を愛し、丈夫になり、自分の夢を実現していく様子が一視聴者としても、タキさんとしても、とても楽しみです。

《KT》

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