宇宙飛行士の野口聡一が、25日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)で、宇宙で死を覚悟する瞬間を明かした。
まず野口はこの話題について、「こういうのって、すぐ武勇伝っぽくなるじゃないですか。危なかったのを切り抜けたんだぞみたいな。ああいうの、すごいキライであまりそういうのは言いたくない」としながら、「死ぬか生きるかという意味では微妙なところに行っている」と持論。
また「宇宙飛行士になった時の同期生が、僕が宇宙に行く直前に7名亡くなってている」として、「実際に宇宙飛行士を『行ってらっしゃい』と送り出してそのまま帰ってこないことがある仕事であることは確か」と告げた。
その上で3回宇宙に行き、死を覚悟した瞬間としてまず挙げたのが「打ち上げの時」と回答。理由として「満タンの燃料がロケットの一番上に乗っているので、何かあったらそれごと爆発してしまう」と解説した。
もう1つ挙げたのが「宇宙から帰ってくる時」。大気圏突入の際、宇宙船の外側が3000度くらいになるという。野口は「もちろんそれに耐えるように宇宙船を作っているが、その時、実際に僕の同期生たちは燃え尽きてしまった。打ち上げの時と帰ってくる時かな」と話していた。