映画『攻殻機動隊 SAC_2045』がついに公開!キーマン2人が制作時のエピソード明かす
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映画『攻殻機動隊 SAC_2045』(現在公開中)のスタッフトークイベントが25日、立川シネマシティ シネマ・ワンにて実施され、演出と編集を手掛けた古川達馬と、「SAC_2045」シリーズを通してサウンドデザイナーを担当した高木創らが登壇した。
最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』は、『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズの神山健治と、『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志によるダブル総監督、Production I.Gと、 SOLA DIGITAL ARTSの共同制作によるアニメーションシリーズ。さらに、実写映画で活躍する藤井道人を監督に迎えている。
会場となった立川シネマシティ シネマ・ワンでは、高木が直接劇場に出向いて音響を調整した“極音上映”が実施されている。高木はこの音響について「ここよりいいところはないくらいレベルが高い」と自負。「これから劇場で見た時に、もし物足りないと思ったら劇場に『攻殻のスペックはこんなもんじゃない』とフィードバックしてください」というリクエストも飛び出し、観客からは驚きの声も。
前作「持続可能戦争」では編集のみを担当していたものの、今作では演出も担当し「前作よりもより深く関わりました」と語る古川は、公開を迎えたことについて「終わっちゃったなあ、という気持ちです」と正直な気持ちを吐露。元々、シリーズのファンで、前作の時は「有頂天だった」という古川だが、「今回は完結までやってしまえて...振り返ると幸せな時間でした」としみじみ。
そして、イベントでは注目のクライマックスシーンについて話も及んだ。
素子がタカシの“コード”を抜いたのか、抜かなかったのかという解釈が、シリーズでは視聴者側に委ねられていたが、劇場版では明確な答えが描かれている。この点について高木は「劇場版の制作を始めた頃には納得がいかないというか、シリーズの結末に乗り切れない気持ちがありました」と明かし、古川も「わかりやすい敗北とか、ディストピアとかではないものを神山監督は見ていたんだな、とディスカッションするうえでわかってきたんです」とコメント。続けて古川は「そのうえで『であれば、こういう終わり方でどうでしょうか』とクライマックスに行きつくまでの過程を付け加えさせていただきました」と説明した。
さらに、劇場版では1本の映画として、色々な選択肢に対しても希望をもって終わりたい、と神山監督に伝えていたという藤井監督と古川。古川は「じゃあそこにたどり着くために素子とタカシの会話はどうなるんだろうというのを考えていったので、より素子とタカシの想いが飲み込みやすいものになっていると思います。ある種の希望を持ったものが出来上がったと思っています。何度でも足を運んでいただきたい」と自信を見せ、イベントは幕を閉じた。
《KT》
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