コストコのスイーツといったら洋菓子を想像するだろうが、今回紹介するのは和スイーツだ。和スイーツの発売は、年に1~2商品程度しかなく、これまであずきや抹茶、黒糖などを使用したスイーツが発売されてきたのだが、今回の新商品は「ほうじ茶プリン(1,798円)」である。大人が好みそうなスイーツに見えるが、その味わいはいかほどか?
コストコに登場した新作和スイーツ「ほうじ茶プリン」
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ほうじ茶の香ばしい香りと風味が人気のほうじ茶プリン。コストコでは、容器にどっさりと敷き詰められたほうじ茶プリンを土台に、ぷるぷるの黒糖味のクラッシュゼリーが乗っており、その上に黒豆と栗の甘露煮をトッピングした商品だ。約1700g入っており、まずはその重さに驚く。7~8割が、ほうじ茶プリンであるため、プリン好きは喜ぶ贅沢感だ。
一般的なプリンによく使う卵は入っておらず、牛乳メインでつくられており、ほうじ茶エキスで風味を出しているとのことだ。一方ゼリーは濃い黒色がほろ苦いコーヒーゼリーのようで見栄えは大分良い。
どんな味?ほうじ茶プリン食べてみた!
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蓋を外すと黒糖の強めの香りが漂い、クラッシュゼリーの甘さが食べずとも伝わってくる。黒糖の香りのインパクトで、ほうじ茶の香りはほ感じられない。まずはゼリーのみを食べてみると、ガツンとした甘さと黒糖の独特のコクが広がり、和スイーツの醍醐味を感じる。また、程よい弾力性があり、見た目通りのぷるぷる食感を楽しむことができる。
一方ほうじ茶プリンは甘さが控えめで、ほうじ茶よりもミルクプリンに近い味わいだ。見た目から想像していたよりもはるかにクリーミーで、とろ~っとしたやわらかな口当たりが特徴である。一口食べてもほうじ茶感を感じなかったのが、正直なところであるが、食べ進めていくうちに、ほんのり口のなかに広がる上品なほうじ茶風味をキャッチすることができた。
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ゼリーとプリン、一緒に食べ進めていく。ゼリーの甘さが強いこともあり、あえてのプリンの控えめな甘さが丁度良く、いい具合にバランスが取れている。まろやかでクリーミーなプリンと、程よい歯ごたえのゼリーが良く絡み、分離感は一切ない。また、黒豆と栗の甘露煮は良いアクセントとして馴染み、噛むごとに和風感を感じさせてくれる。ただ強いて言わせてもらえば、ほうじ茶プリン好きにとっては、やや物足りなさを感じるかもしれ合い。
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最後に、この商品を綺麗に盛り付けるには少しコツがいる。崩れやすいプリンと、かなりゆるめのゼリーを一緒に皿に移すのは至難の業だ。底の浅い皿には大体の確立で綺麗には盛れないだろう。グラスや底の深めの皿にまずはプリンだけをよそい、その後ゼリーを乗せることで綺麗な2層がつくれる。味わいは同じであるが、この手間で見た目の印象が180度変わるので是非試してみてはいかがだろうか。