【インタビュー】中﨑絵梨奈、トップレスに初挑戦した映画『卍 リバース』は「きれいに撮っていただけて嬉しい」 | RBB TODAY

【インタビュー】中﨑絵梨奈、トップレスに初挑戦した映画『卍 リバース』は「きれいに撮っていただけて嬉しい」

エンタメ 映画・ドラマ
中崎絵梨奈【撮影:小宮山あきの】
中崎絵梨奈【撮影:小宮山あきの】 全 12 枚
拡大写真
 中﨑絵梨奈がヒロインを演じる映画『卍 リバース』が5月24日より公開中だ。谷崎潤一郎の小説『卍』を原案に、物語の舞台を現代に置きかえ、登場人物の性別を逆にするなどのアレンジを加えて製作された本作。脱サラして美術学校に通う園田(鈴木志遠)が、学校で出会った美しい青年・光(門間航)と体を重ね、情事に溺れていくなかで、弁護士の妻・弥生(中﨑)との夫婦生活は散漫になっていく…。やがて光の婚約者も巻き込み、“愛憎で絡み合う男女”の数奇な運命が描かれる。

中﨑にとって、これまでの俳優人生で最も挑戦した作品となり、トップレスにも挑んでいる本作。物語の見どころや濡れ場シーンの撮影に臨んだ心境、ファンへの思いなどを聞いた。

【撮影:小宮山あきの】


――原案小説の印象や本作の出演が決まったときの心境を教えてください。

小説を初めて読んだときは、方言が使われていたり、内容もドロドロしていて文字から受ける衝撃が強かったです。オーディションを受けるときは、濡れ場があるというのは知っていたのですが、女優として作品で求められているのであれば表現の1つとして挑戦しようという気持ちで受けました。実際に決まったときは、映画のメイン自体が初めてだったのでうれしさと不安と責任感のような気持ちが混ざって、頑張らないといけないなと思いました。

――劇中ではトップレスでの演技に初挑戦されて「人生の中で最も覚悟をした作品になった」というコメントも出されていました。

覚悟といっても濡れ場自体にあまり抵抗はなくて、作品に必要なシーンであれば、ご飯を食べるシーンと同じように全然やりますという気持ちでした。ただ、今まで応援してきてくれた方たちには、どう映るんだろうという葛藤はあって…。今までの私は元気で明るい役やあざとい役が多かったので、イメージを脱却して殻を破るターニングポイントになるのではないかなと思いました。私がこれから女優としてやっていくという気持ちを皆さんに示す場にしたいなという思いで、この作品に臨みました。

(C)2024「痴人の愛 リバース」パートナーズ


――弥生という役柄をどんなことを大事にして演じましたか。

弥生はメインの役柄の中では1番普通の価値観を持った子なので、前半は皆さんが日常で“ こういう人間が普通だよね”と思うようなモラルがあって、悪いことをせず正しく生きている、皆さんに近い価値観を持った人間であるべきだろうなと思って演じました。中盤以降は、そんな普通だった弥生が堕ちていく姿を皆さんに見てもらうのが1番の見せどころだなと思ったので、光と園田と3人でドロドロしていく姿が見せられるように考えて演じました。

――いびつな男女の関係が描かれる作品ですが、中﨑さんが感情移入した場面はありますか。

弥生が夫の園田に対して、すごく感情をむき出しにして怒るシーンを演じたときは、人は欲が溢れたり、憎しみや怒りが爆発すると止められなくなってしまうことがあるんだなと感じました。そのシーンは、弥生が生きてきた人生の中で“これ以上は人としてダメだよ”と掛けていたストッパーのようなものが一気に外れる瞬間だったので、演じていて、それが外れた瞬間に自分にもあり得ることかもしれないな、人って怖いなと思いました。

【撮影:小宮山あきの】


――濡れ場のシーンは監督からどのようなアドバイスを受けて撮影したのでしょうか。

監督には「リアルな感じが欲しい」「欲のままに動くところは雑さもあっていい」と言っていただきました。「気持ちのままに自分に入っちゃって大丈夫だから」とわりと任せてくださるところもあったので、病室で光に対して私が大胆になるシーンは、きれいに見せつつ、感情が爆発して欲のままに動くように演じました。スタッフさんを最小限の人数にしてくださったり、丁寧にケアしていただいて撮影に臨めたので、不安もなく弥生として没頭できる環境で演じることができました。

――初の濡れ場シーンをご自身で見た感想はいかがですか。

すごくきれいに撮っていただいて、ありがたいなと思いました。撮っている時は分からなかったのですが、改めて観ると“園田に対する弥生”と“光に対する弥生”の違いが結構あるなと思って。濡れ場のシーンでも、そういうものを感じ取ってもらえたらいいなと思いました。あとは「背中がきれい」とスタッフさんに言っていただけたので、背中に注目して見ていただけたらうれしいです。

(C)2024「痴人の愛 リバース」パートナーズ


――撮影に臨むにあたって、ボディーケアで特に頑張ったことはありますか。

撮影の1ヶ月前からパーソナルジムに通って筋トレをしたり、食事制限を撮影の2週間前からやったり、気合を入れて、たくさん頑張りました。後半は憔悴していく感じを出したかったので、できる限り細くなるように食事制限をして。体重的には1、2キロしか減っていないのですが、筋トレもしていたのでボディラインは綺麗になったのかなと思います。

――中﨑さんは今30歳で人生のターニングポイントになる作品に出演されましたが、今後の30代の展望を聞かせてください。

ずっと女優を続けていきたいです。石田ゆり子さんのような綺麗さも可愛さもあり、真のある強さも持っている女性に憧れているので、歳を重ねたからこそ見せられるお芝居を表現できるようになれたらと思います。この作品をきっかけにいろんなものに挑戦して、いい年の重ね方をして長く作品に携われる女優になっていきたいです。

【撮影:小宮山あきの】


――最後にファンの方に伝えたいことはありますか。

応援してくれているからこそ、こういう作品に出演することを不安に思う人もいると思いますが、それはすごくうれしくて……。私は女優として、これからも長くやっていきたいので、そのための1歩として、この作品に誇りをもって出演しているので“生半可な気持ちではやっていないよ”ということは伝わっていてほしいなと思います。女優・中﨑絵梨奈の成長の1つとして、この作品を見守ってもらえたらうれしいです。

 本作は、5月24日よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国にて順次公開中。

《小宮山あきの》

特集

【注目記事】

Amazon売れ筋ランキング

【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース