9日、東京都内で行われた第50回放送文化基金賞の贈賞式で、ニッポン放送の『星野源のオールナイトニッポン』がラジオ部門で奨励賞を受賞した。
放送文化基金賞は公益財団法人放送文化基金が毎年優れたテレビやラジオ番組、個人・グループに贈る賞。今回の第50回放送文化基金賞は2023年4月から2024年3月の期間内に放送された番組が対象となった。ニッポン放送の番組がこの賞を受賞するのは4年連続となる。
『星野源のオールナイトニッポン』は2024年1月2日に放送された回が評価された。この日は元日に発生した「令和6年能登半島地震」の翌日であり、当初は事前に収録された内容を放送する予定だった。しかし、パーソナリティの星野源の提案により急遽生放送に切り替えられた。星野源と番組スタッフ全員が有楽町のニッポン放送のスタジオに集結し、被災地のリスナーに寄り添う放送を行った。
林プロデューサーは受賞の挨拶で「この度はこのような素晴らしい賞をいただきましてありがとうございます。1月2日の放送は星野源さんのご希望で急遽生放送に切り替えました。被災地の皆様にいつも通りの放送を届けるため、スタッフ全員が動きました。リスナーの皆様に感謝申し上げます」と述べた。また、「これからもラジオの良さを伝え、不安な心を持つリスナーに寄り添う番組を作っていきたい」と意気込みを語った。
当日の放送では、星野源が「一緒に不安になりましょう。今日は一緒に時間を過ごすというのが目的だと思います」とリスナーに語りかけ、自身の楽曲「光の跡」をオンエアした。この曲には金沢での経験が大きな影響を与えており、星野源は「少しでも何か伝わっていたらうれしい」とコメントした。
