2025年本屋大賞が阿部暁子『カフネ』に決定! 累計32万部を突破している「ごはん」と「愛」の物語 | RBB TODAY

2025年本屋大賞が阿部暁子『カフネ』に決定! 累計32万部を突破している「ごはん」と「愛」の物語

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阿部暁子の最新作『カフネ』(講談社)
阿部暁子の最新作『カフネ』(講談社) 全 6 枚
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 4月9日、明治記念館にて「全国の書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2025年本屋大賞」発表会が開催。阿部暁子の最新作『カフネ』(講談社)が、本年度の本屋大賞を受賞したことが発表された。


カフネ
¥1,870
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 同作は死んだ弟の「姉」と「元恋人」、一回り年の離れた2人の女性が「家事代行」を通して人々の心を救い、やがて互いにかけがえのない存在になっていく過程を描いた物語。魅力的な食事シーンに溢れた料理小説であると同時に、現代を生きる人々の苦しみやつらさと、そこから救われる希望を描いた社会派小説でもある。

 昨年春の発売当初から全国の書店員から熱い応援コメントや感想が寄せられ、現在は11刷32万部を突破。これまでにも「第8回未来屋小説大賞」や「第1回あの本、読みました?大賞」を受賞している。また本屋大賞のノミネート期間中には、大重版にもかかわらず供給が追い付かずに売り切れ店が続出していた。

 なお、作者の阿部は今回が本屋大賞初ノミネートにして初受賞。また、岩手出身の作家が本屋大賞を受賞するのも今回が初となる。

■『カフネ』あらすじ
最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。せつなが振る舞ったのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス「カフネ」の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。

■阿部暁子プロフィール
岩手県花巻市出身、在住。2008年『屋上ボーイズ』(応募時タイトルは「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。著書に『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』『パラ・スター〈Side 百花〉』『パラ・スター〈Side 宝良〉』『金環日蝕』『カラフル』などがある。本作『カフネ』で第8回未来屋小説大賞、第1回あの本、読みました?大賞、2025年本屋大賞を受賞。

《ハララ書房》

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