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韓流スターは“フリー素材”じゃない!怒る芸能人たちと広がる偽広告の闇

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韓流スターは“フリー素材”じゃない!怒る芸能人たちと広がる偽広告の闇
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「芸能人はフリー素材」――そんな軽口では済まされない事態が相次いでいる。

【写真】詐欺広告に使用された韓国有名人まとめ

広告料も支払わず、芸能人の写真や名前を無断で使用する“偽広告”は、明確な権利侵害であり、看過できない行為だ。

俳優イ・スンギは4月15日、投資サイトで自身の写真が無断使用されていることに対し、怒りをあらわにした。

イ・スンギの所属事務所Big Planet Madeエンターテインメントによれば、問題のサイトは「知人の推薦」や「投資家募集」などの文句を掲げ、投資を誘導。まるでイ・スンギがその企業の広告モデルであるかのようイメージを使用していたという。

“国民的俳優”とも称され、大衆に好印象を与えるイ・スンギ。その誠実な印象が、悪質な手口に利用されてしまったのだ。

イ・スンギ
(写真提供=OSEN)イ・スンギ

現在、所属事務所はサイトの運営者に対し、内容証明の送付および告訴手続きを含む、すべての民事・刑事上の法的措置を進めている。

便利なはずのAI…詐欺の道具に

こうした“偽広告”被害に遭ったのはイ・スンギだけではない。

今年2月には、韓国で絶大な人気を誇るトロット歌手イム・ヨンウンの写真が無断で使われ、詐欺広告が出回った。

投資詐欺会社B社は、イム・ヨンウンを広告モデルとして偽り、彼の写真をホームページに掲載。「年146%の高収益が毎日得られる」とうたい、太陽光・風力発電所のファンド名目で資金を集めたという。

2月時点での被害額は100万ウォン(日本円=約10万5000円)から最大9億ウォン(約9534万円)にのぼるとされている。

イム・ヨンウン
(写真提供=OSEN)イム・ヨンウン

“美魔女”として知られる女優・歌手のオム・ジョンファも、詐欺広告に対して怒りを示した。

自身のインスタグラムで公開したメッセージには、彼女になりすました人物が「美容に30億ウォン以上使った」「現在は株で生活している」「今が高収益のチャンス」といった虚偽の内容で投資を勧誘していた。

オム・ジョンファはこれを否定し、偽情報に騙されないよう注意を呼びかけた。

オム・ジョンファ
(写真提供=OSEN)オム・ジョンファ

近年では、AIによるディープフェイク技術が急速に進化し、有名人の顔や声を模倣した“偽動画”が犯罪に悪用されるケースも増えている。

俳優チョ・インソンと女優ソン・ヘギョも、その被害に巻き込まれた。

ある投資家グループがユーチューブで公開した広告映像では、「投資金を預ければ、資金を預ければ、代わりに株式投資を行い、利益を還元する」とうたっていた。

さらに映像内では、チョ・インソンとソン・ヘギョが「収益金の一部が寄付されていて感謝している」と話す場面も映されていた。

この動画を信じた被害者の男性は、投資金を預けてしまい、後に、この映像はAIによって生成されたフェイク動画だったことを知った。

結果として男性は、1億6000万ウォン(約1600万円)もの大金を失うこととなった。

チョ・インソン(左)、ソン・ヘギョ
(写真提供=OSEN)チョ・インソン(左)、ソン・ヘギョ

テクノロジーの進化により詐欺の手口を巧妙化する一方で、私たち自身も「公式な情報かどうか」を見極める情報リテラシーが、これまで以上に求められる。

信頼の象徴である芸能人の名を騙り、その信頼ごと利用して人々を欺く。そんな悪質な業者が、一日も早く根絶されることを切に願う。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

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