NewJeansのメンバーたちが「独自活動の禁止」を命じた裁判所の決定に不服を申し立てたが、受け入れられなかった。
4月16日、ソウル中央地裁・民事合議50部(キム・サンフン首席部長判事)は、NewJeansメンバー5人が提出した仮処分に対する異議申請を棄却した。
NewJeans側は、独自活動を禁じる仮処分が認容された3月21日に、裁判所へ異議申請書を提出していた。しかし今回の棄却により、NewJeansの独自活動禁止は引き続き効力を持つことになる。
これについて、所属事務所ADORは「立場を別途出す予定はない」とコメントしている。
これまでの経緯は?

NewJeansは2024年11月28日、緊急記者会見を開き、これまでADORに改善を求めてきた事項が是正されなかったとし、一方的に事務所を離れると宣言した。
彼女たちは「2024年11月29日0時をもって専属契約は解除され、今後は独自に活動する」と明らかにした。
しかしADOR側は「契約は依然として有効である」と主張し、同年12月に専属契約の有効性を確認する訴訟を裁判所に提起。翌月には、1審判決が出るまでの間、ADORの企画会社としての地位を認め、ADORの承認・同意なしにNewJeansが広告契約などを行うことを禁止するよう求める仮処分を申請した。
裁判所は3月21日、ADOR側の仮処分申請を認めた。
裁判部は「ADORがNewJeansメンバーに対して専属契約に基づくマネジメント会社の地位にあることを暫定的に定める」とし、「NewJeansメンバーはADORの事前の承認・同意なしに、自らまたはADOR以外の第三者を通じて芸能活動を行ってはならない」と明示した。
この決定により、NewJeansは作詞・作曲・演奏・歌唱などのミュージシャン活動、放送出演、イベント出演、広告契約の締結・出演、大衆文化芸術人としての地位や認可に基づく商業活動など、ADORの承認・同意なしには事実上すべての芸能活動が禁止された。

NewJeansは3月23日に香港で開催されたカルチャーイベント「ComplexCon」でパフォーマンスを披露した後、ファンに向けて活動の中断を発表した。
NewJeans側による異議申請は棄却されたが、これは控訴(抗告)への道を開くための手続きともいえる。
韓国の民事訴訟法において仮処分が認容された場合、相手側はまず異議申し立てを行い、それが棄却された後にようやく即時抗告(控訴)が可能となる仕組みになっているためだ。
そのため彼女たちが今後、控訴に踏み切るかどうかが次の焦点となる。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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